大学時代が楽しいからってドラマになりにくいのは

楽しい大学生活は楽しいだけでドラマ性に乏しいからです!

 

自分の興味のある学問に取り組み、そして同じかあるいは近い界隈の人達と出会い、意気投合するなりなんなりして……で、その先に学問として大成するって話にするには時間がかかり過ぎるし、就職活動の話になると学問的には挫折だったりするし、都合の良い企業に研究職で入れましただとハッピーエンドかもしれないけど、その先の成功はどうなるんだとか……。

 

要するに人生という観点では楽しいけど階段の一段目。

 

クライマックスじゃないし、じゃあ恋愛だったらどうなんだよって言うとピュア度が下がるので媒体が限られるし、大学生の恋愛を描いて高校生みたいなことしてたら基本的にはおかしいし(げんしけん初代はその辺が設定的にハマってた)で、ちゃんと付き合ったら大人なんだから、そらその後の人生と向き合う話になる訳で。

 

宇崎ちゃん7巻が普通にウザくなくなってた。

 

いや、ウザいって設定自体が、もう両想いなのにわちゃわちゃしてんじゃねぇいい歳して! って方向性になってたのであれなんだが、彼女のお父さんに紹介されたとかになってくるともう本当にまともな話で、作者がまともだ……って結論になってしまう。まともすぎて波乱が足りないぞ!

 

もっとぶっ壊れたギャグ的なラブコメを期待してたのに。

 

いや、献血騒動でもうそういう方向には走れなくなってる作品だとはわかってた。わかってたんだけど、月さんっていうネタを決定的に生かしきれなかったラブラブ宇崎夫婦のウザさが……作者がガードしてるもんなぁ……破綻しても需要に応えて欲しかった。まじめなんだよ。まじめってウザがられるけどさ……。