ONE PIECE 第254話

“夜明曲”を読み返しました。

 

サブタイトルから読み返すと重要度高い。

 

オーバード、後にブルックの技としても使われるし、ペドロが言うところの『世界の夜明け』でもあり、ONE PIECEの原題とも言うべき冒険の夜明けなど、世界がひっくり返るのは夜明けであると言ってる。

 

それがエネル登場回である。

 

偶然の一致ってことはないんだろうと思う。表紙連載における月の文明は放置されることもないだろうし、エネルがたどり着いてる場所より遠くへルフィが行かない、と言うのでは冒険が不足するし、海賊王の名が廃るんじゃなかろうか?

 

と言うところで、メリー号。

 

ひとりで小便に行ったウソップはクラバウターマンと遭遇する。マストを燃やされもはやガッタガタの船が自らを修理してルフィたちを目的地へと送り届けようとしてる、ってのはONE PIECE屈指のファンダジックな展開ですが、これはまぁ別れへの布石でもあるわけです。フライングモデルに関しては本人納得してないらしいです。まぁニワトリだし。

 

神の社に神官集結。

 

我が

神なり

 

これを言わせたかっただけだろ、と言うネタだろうと思うところですが、この雷男はONE PIECEの中でもルフィとは違った意味でデカい夢を見てる男でもある、ってところで意外と神っぽさはあるんだよね。メタ的に言えば海賊マンガとしての海賊しばりからも自由。

 

富、名声、力、興味なし。

 

結末を知って読むと、別に神官たちやスカイピアにもなんら愛着を持ってなくて、マクシムはもう完成してて、目的地へと旅立って到着してしまってる。勝ち逃げ確定みたいな変なキャラです。いや、当時のラストは妄執で月を目指して死んでいった、と解釈したんで納得だったんだけど、生きてるとなると話は違うよなぁ。

 

旅立とうじゃないか

夢の世界へ

 

果たして到達して夢の世界だったと納得してるのかどうか、再登場してほしいと言うかそこは達成していないと戻ってきて語ってくれないとどうにもね。リンゴ齧ってるのも示唆的な描写ではある。こいつマクシムみたいなものを作れる頭があるからなぁ。表面的な軽さとは別にそれなりの考えもあったと思うんだよね。

 

黄金は手に入れたいけど

危険は冒さねえんだ!!!

変態だっ!!

 

ルフィたちはチーム分け、ルフィゾロチョッパーロビンで探索して黄金を運ばせ、ナミ運ばせ船で回り込んで回収する。チョッパーは変態というけど、まぁ航海術がナミ抜きには成立しないんで合理的ではあるんだ。いざとなったらごめん!って謝ってスッキリしちゃう女だけど!