ONE PIECE 第250話

“玉ドラゴン”を読み返しました。

 

…オイオイおめェは…

動物系だろうがよ

バカか

 

ガン・フォールが落とされて助けなきゃと川へ飛び込んでしまうチョッパー。ここで躊躇うようなキャラではないし、結果的にはこれ以上ない生存ルートだったが、ほぼ死んでた。この敗北が少年を強くする、って話である。しかし長期的視点でいうともっと強くなってほしかった流れではある。特に動物系の主役側筆頭として。

 

びっくり“玉鬘”

“玉ドラゴン”

 

玉の試練に苦戦するルフィたちに繰り出されるサトリの大技っぼいもの。どうやって出したのか、どう繋いで動かしてるのか、カットされてるのでわからないが、火薬入りのびっくり雲と刃物入りのびっくり雲が繋がれていて、反撃すると逆にダメージ普通に当たってもダメージ。見た目は面白い。

 

だが、偶発的にルフィにタネを見破られる。

 

はっ!!!!

そっちの手は離して来んかい〜っ!!!!

 

操ってたひもを千切られ、ルフィを引っ張り込もうとしたら玉ドラゴンまで引き連れてきて本気で道連れにされそうになり、精神を乱されマントラが機能不全に。ギャグで処理。サトリが強敵扱いされない最大の理由はこの流れである。この時点では見聞色を破る話は描きたくなかったと思われる。

 

お前は試練試練ととやかく言うが

正直おれらにゃ身に憶えのねェ話

……だが受けよう

空くんだりのクソ試練…

なぜならか弱いレディーが2人

おれの助けを待っている

 

これは

“恋の試練”

 

サンジ爆発である。この時点では特に神官を仕留めるストーリー上の理由がなくて盛り上がりを欠いてるところをこの妄言一発でまとめるスタイル。カッコいいこと言ってる風だけどサトリがこいつもアホと言うのがまったくその通りなのが怖い。

 

ルフィがサトリを押さえたところに“粗砕”

 

コンカッセ、声に出して読みたい技名上位だと思う。結構ゲームやなんかでもサンジの代表的な技として使われてきた印象だし、縦回転かかと落としは単純に気持ちいい破壊力演出。しかし冷静に考えるとマントラを破るとかじゃなく二人掛かりで頭砕くのは少年マンガ的絵面としては結構悪辣でもある。人質取ってる状況で卑怯もないのは言及されてるが、それでも。

 

海賊だからね。

 

この言い訳って万能すぎない? とかなんとかやってる間にウソップはしっかり出口見つけて脱出の手はずも整えしっかり試練もクリアが見えてる、サトリはまぁ本人のタフネス不足は否めないよな。サンジとかなり蹴りあって立ってたボンちゃんより身体能力では劣るだろう。