ONE PIECE 第83話

“ルフィ IN BLACK”を読み返しました。

 

コビメッポ表紙集中連載スタート。

 

バギーはともかく彼らが現在もまだ一線で登場するキャラになっていくと思ってた読者は少ないはず。覇気の才能はともかくコビーがとんでもねぇ成長期を迎えて別人と化したことはあんまり納得してない。

 

そこスモーカーさんで良かったんでは?

 

そうするだけの物語があればもちろん手のひらを返して賞賛するけど、ガープに育てられたから強くなったは、海軍全体の問題としてもあのジジイ仕事を選り好みし過ぎだろって話に。

 

本編はルフィが石の地面に足突っ込んだら抜けない話。

 

ナミを助けるべくカッコよく突入して1話でこれである。後先を考えないにも程がある。この一例でガープは教育ができなさすぎることは明白なのだ。あ、まぁもちろんマンガとしてルフィ以外の魅せ場を作ってるのは理解してますが。 

 

まいったね どーーーも…

おれはとんでもねェ

アホの船長について来ちまったらしい

 

サンジ加入後は割とゾロのセリフを食う形。とは言えサンジも女がらみではボケに回るんでルフィを底辺にクルー全員がツッコミにまわる関係性は固まってる。たまにルフィがツッコミを入れるとビックリする程度には本人たちも馴染んでる。

 

マッチメイク回。

 

アーロン一味幹部三人とゾロウソップサンジのだれとだれが戦うのか。ONE PIECEの特徴は割とだれとだれが戦うのかって組み合わせをわかりやすくしてるとこだと思う。敵が登場した段階で、こいつと戦うのはいいね、って感じにキャラへの興味を引っ張りやすくする組み立て方。まぁ近年はキャラ数が増えすぎて予想が難しくなってるとこはありますが。

 

クロオビとはっちゃんは強いっぽいけど。

 

チュウに関しては最初から微妙に弱そうに描写されてるとこあるなぁ。外見が人間基準でチャラいということやら、ゾロもサンジも全く相手にしてない辺りとか。アーロン一味も人材不足感はあるよね。参謀いないし。

 

ルフィを沈めてゲームスタート。

 

足が抜けないと見るや、すぐに海に放り込む辺りの容赦なさは好き。秒殺前提にすることであんまり長引かせませんよ、と言う読者へのエクスキューズにもなってるんだろう。実際、10巻の構成的にもルフィ復帰までの話数は計算されてると思うし、他の作品なんかでも人気の変動に主人公離脱するとつまんない、って層はかなり多いのは事実だろう。

 

サブキャラは多くても入れ込まない。

 

ONE PIECE成功の秘訣はそう言うとこもあると思う。なんつーかドライなんだよね。キャラに対して。これはドラゴンボールとかにも共通するとこだと思うけど、作者は冷静だ、ってわかるところ。これはもう本当に作家の気質でしかないところなんで、やろうと思ってやれることじゃないと個人的には考えてるけど。