ONE PIECE 第248話

“元神様vs神官”を読み返しました。

 

青海には“海賊”という者達がいる

知っておるか

 

………いえ…

 

青き海を行く“犯罪者”の事だ

その者達は一様に

黒いドクロの旗を船にかかげる 

 

コニスとパガヤをエネルのマントラ範囲外へ匿ったガン・フォールは語りかける。犯罪者であり“規定外”の存在、どこの世界にもはみ出す者はいる、と。そんな事もある。戦争の英雄が時代を違えば人殺しになるように。

 

スカイピアの歴史。

 

ここでシャンディアの名前が登場。永い戦いが止まず、ガン・フォール自身が神の座にあったときに共存を目指したが今一歩のところでエネルが現れて水泡に帰したこと。ジャヤとの繋がりがわからない程度にぼかしつつ、アッパーヤードが『生まれた』ときに“島の歌声”が国を包んだと言う伝説について。

 

そうだ 聖地は

再び 歌うのだ

…………いつか きっとな

 

この段階できっちり空島の結末までの筋道は決まってるんだろう、ってとこが週刊連載スタイルとしては異質なところ。空島の完結は32巻ですが、27巻のこの話から一年ぐらいはそこに向かって進んでる訳で、結構ライブ感強いアラバスタから話の組み立てが一気にかっちりし過ぎな気さえする。

 

そこが割と当時の脱落者を出したところか?

 

ある意味で役割が決まってるからワクワクする広がりに乏しいと言う意味で4人の神官はONE PIECEの中で人気のない方の敵キャラだと思う。ゲダツはギャグ要素で立ったけど、今回の“スカイライダー・シュラ”とかまぁ、ヒゲのおっさん以上の特徴を語りづらい。燃える槍と火を吹く鳥フザと紐の試練。地味だ。

 

チョッパー、いたぶられる。

 

生け贄の祭壇からゾロたちが勝手に脱走したので逃げた罪はチョッパーが負うことになったと説明されての船と本人への理不尽な暴力。もちろんメリー号を燃やし切るようなことにはならんので中途半端な火力で、その。

 

そんなに生きたきゃなぜ弱いっ!!!!

 

この時点のチョッパー相手にんなこと言っても強そうってなんないんだよね。で、ガン・フォールが到着したらしたで、空中戦ではそこそこやられてる。槍の使い手としても、スカイライダーとしても格下。マントラもあるのに普通に衝撃食らってる。いいとこなし。

 

それはそれとして絵は凄いカッコいい。

 

スカイライダーの設定はもうこの空中戦を描きたかっただけなのでは尾田栄一郎という具合。空中で槍を突き合わせ、ピエールがぐるんとロールしたらフザに飛び移って背後を取る。飛行機の登場しないONE PIECEにおいてはシンプルにドッグファイトをやれるまたとない機会だったと思われる。