ONE PIECE 第251話

“序曲”を読み返しました。

 

空島編いよいよ本番。

 

オーバーチュアってことで、島の歌声に繋げるサブタイトルシリーズ開幕。こっからもそれなりに長いんだが、ガン・フォールとサトリが落ちたのでシャンディアが好機と神の社を目指すべく動き出す回。

 

しかし情報はアイサのマントラ頼み。

 

ワイパーは神より怖いとか言われててこの天然超見聞色少女から恐れられてるし、何かと言うとイライラした怖い顔で子供を可愛がってる感じもないんだが、その一方で信じてる辺りはどう言う関係なんだろうみたいなことは思う。

 

第三勢力の存在はラキに伝えてるけど。

 

麦わらの一味が決定的にシャンディアと対決までしなかったのはほぼ偶然なんだよな。先にケンカ売られた形になってるからだれかが潰されてもおかしくはなかったし、エネルがその気ならぶつけて潰し合わせることさえできた気もする。そう言う搦め手を使わないところがエネルに人気のあるところか?

 

ナミ、島の裂け目を発見。

 

チョッパーが巨大なサウスバードによってガン・フォールとともに救い出された描写からの、ジャヤの痕跡。真っ二つの家に見栄っ張りな書き割りの城と言うギャグ描写がすべてここに繋がってくるのは当時かなり感動した。いい絵だよね、雲の海を臨む家。木の絡み方とか、言うまでもなくラピュタ味なんだけど、かなりちゃんと噛み砕いてオリジナリティまで昇華してる。

 

島を分断して吹っ飛ばすって発想はスゲェ。

 

島が飛ぶことには理屈をつけて、ファンタジックなギミックを使わないあたりがラピュタへの遠慮。でもそれだけじゃなくジャヤ編のロマン部分へ回帰してくるオチまできっちり定まってるのがスゲェ。サルがサルベージとかしょーもないダジャレ回にその伏線を仕込んでた訳だからね。一年以上の長期の仕込み、人気が盤石だからこそできる所業である。

 

ONE PIECEは話が長いだけで引き伸ばしじゃない。

 

ジャヤ編からここまでの読み返しを見ればわかると思いますが、無駄なエピソードが盛り込まれてる訳ではないところが特殊。盛り上がり盛り下がりはあるけど、どっかの話を削って成立するような部分はない。これだけやって序曲。

 

シャンドラの灯をともせ!!!

 

開戦の号砲。で、実はこの最初の1日は結構バトルがダイジェストですっ飛ばされるところでもある。この配分はこれでも長引いてるな、と尾田栄一郎が考えていたってことよような気がする。シャンドラの戦士たちが強いのか弱いのかはだからわからない。