ONE PIECE 第222話

“大型ルーキー”を読み返しました。

 

私の味方はあなただけっ………!!!

 

ルフィたちが沈んだ船から持ち帰ったものはガラクタばかりだった。ヨロイ着て喜んでる船長にサビた剣やら食器やら生タコやら。金目ですらないお宝を拾ってきてしまう少年心の男たち。ある意味で適性がないよな海賊の。

 

でもロビンは永久指針を盗んでくれてる。

 

この抜け目のなさ、と言うより航海の経験が豊富なんでなにを確保するのが最重要かわかってるってことなんだろうな。そして盗みを考えるとハナハナは最強クラスの能力である。目を生やせばその場に行かずともなにがあるのか予めわかり、手を何本も生やせば本体すら移動せずに手渡しで持ってこれる。ほぼなんでもあり。遺跡発掘とかは崩れそうでも中に入らず情報を集められるから適性の塊である。

 

ジャヤ。

 

マシラの本拠地であろう島として登場する目的地。空島の記録を維持しつつ、聞き込みを行うためには行くしかない。たこ焼きを食いながら設定確認をする形の会話はテンポがいい。ジャヤ舵いっぱいとジャヤ速前進はバカだけどシンプルに内容が伝わるセリフの詰め方だと思う。

 

撃たれる鳥。

 

ジャヤの島影すら見えない段階でメリー号の甲板に落とされるカモメ。チョッパーはしっかり見ていて、すぐさま銃弾を抜き取ってみせる。そう、ヴァン・オーガー登場である。

 

ハハ…

そりゃどんな“視力”で

どんな“銃”で

どんな“腕前”の狙撃手だよ

 

どんななんですかね? ウソップがこの発言をしたからには対決することになるだろう! とワクワクしてから18年、未だに視力も銃も腕前もさっぱりわからない男です。視力はまぁ見聞色、銃は現在のウソップの弾の軌道を曲げられるようなパチンコとどっちが凄いのか? 腕前に関してはわからん。

 

このタイミングで出したのに登場しなさ過ぎる!

 

そんな感じでジャヤに到着してモックタウン。海賊船がずらりと並ぶ夢を見ない無法者の町。さらっと格闘チャンピオンバージェスも登場。ここではオーガー共々名前すら出てない。完全にミスリード狙いである。

 

前座の雑魚たちの。

 

そして恋するワンピースでやたらとネタにされて思い出されている処刑人ロシオが名ありで登場。懸賞金は4200万。そしてカードで負けてイカサマだといいがかりをつけて登場するのがハイエナのベラミーである。懸賞金5500万、サブタイトルの大型ルーキーはこいつだが、既にルフィが読者視点だと1億になってるのでこっちはそこまでワクワクしなかった記憶。

 

まさかいいキャラになるとはね?

 

何気にルフィに敗れてしっかり再戦した数少ないキャラなんで、ドフラミンゴとの絡み含めてベラミーの構想はしっかりあって、さらに黒ひげたちの前フリになる話だったんだろうけど、いかんせんこのエピソードは昔すぎる。最初からルフィには勝てない男として存在したベラミーより、黒ひげたちを魅力的に描けるかは期待値が上がりすぎて大変だろうなと思うところ。60巻まで無料期間に新規読者が入ってきても、まさか100巻までまともに戦うこともないとは予想できないだろう。どうすんだろうね、実際。