ONE PIECE 第219話

“サルベージ王マシラ”を読み返しました。

 

空に海が浮いてて島があんだな!!?

よし すぐ行こう!!!

野郎共!!!

上に舵をとれ!!!

 

空島の存在を知ったらルフィならば当然そうなるリアクションで次の目的地は決定。アラバスタのこともビビとの別れももはや触れる理由すらない切り替えである。ONE PIECEが常に凄いところは次の島がいつも気になる話になっているところだ。

 

そしてロビンは誘導する。

 

記録指針が壊れた、と理解するナミに対して記録指針だけは疑ってはいけないのが鉄則で、この海で疑うものは頭の中の常識であり、指針の先には必ず島があると断言。まぁ考古学者としての知識がそう言わせてるのもあるだろうけど、ルフィたちの冒険を利用して自分もそこに行こうと言う意志で動いてるよね。手がかりを失ったからには未知の領域に行かなければ歴史は知れない。クールな顔して夢に生きる女である。

 

遺体は情報を持っている。

 

そんな訳で落ちてきた人骨を調べて船まで割り出す。人骨に歯が残ってることから風習を把握、歴史の流れから過去の探検隊と推測、そして史料の残る南の海の王国ブリスのセントブリス号。208年前に出航。空白の歴史以外の部分はもう相当にしっかり調べられてるんだよな。と言うのと、200年前の船でありながら、そこまで技術的進歩は起こってない? と言うあたりがポイントな気もする。実際、海だらけの世界観なのにいの一番に強化されそうな新型の船、みたいなネタはあんまり登場しないんだよね。変な船は出てくるけど、それこそ蒸気機関を備えた船は未登場な気が? 海列車を考えると出てきてもおかしくないんだが。

 

ルフィが沈む船から地図をゲット。

 

スカイピアの名前もここで判明。宝の地図に限らず、目的地の地図を先に手に入れたのはこれっきり? もっとワクワクの地図ネタもあってよかったよな。まぁこの辺りはナミが書いてるはずの海図やらなんやらの兼ね合いで大ネタがある可能性があるから抑えてるって解釈もできなくはない。それこそまともにはやってない宝探しって話はいつかやるだろうと思ってるし。海賊なんだから。

 

空島への情報を得るべくサルベージ。

 

船がデカいので無理だからウソップ謹製の潜水タル。いきなりとんでもないものを作ってるよなこれ。吸気システムがありつつ、ルフィゾロサンジそれぞれに合わせた木製ながら密閉性も高く水圧にも耐える。説明ゼロだけど、技術がぶっ飛んでない?

 

はっはっはっはっ

いやいやいや…

お前はホントにムチャさすなあー

 

あのルフィが素になってる珍しいシーン。この時点で言うほどルフィってナミからムチャぶりされてた? と思わなくもないけど、近年では食欲に限界がないとか言われて泣きながらビスケット兵食ってたとか、まぁあの反抗心は意外とへし折られてるよね。ナミに対しては男所帯に女ひとり期間も結構あったんで色々と船長として配慮があるのだろうと思われる。好き勝手やる分は気遣いもする男だよ、ルフィは。たぶん。

 

海の中は巨大海ヘビの巣。

 

麦わらの一味戦力トップ3の男たちがドン引きしてる珍しいシーン。海中においてはやっぱ巨大生物がヤバいってのは一貫してる。地上ならまぁものともしないんだろうけど。実際こんなんが船を襲ってきたら守りようがないもんな。

 

マシラ登場。

 

サルベージなので猿。安直すぎるネタだが、男前、サルあがりであることを誇る男であり、海中で部下が殴られて目の前の船を疑わず気をつけろとか言ってくれるバカなのが即座に判明するので好感度は割と高め。人気キャラか、って言われるとアレだけど、いい意味でシンプルなんで、凄いテンポで話が進む。