ONE PIECE 第214話

“砂の国脱出作戦”を読み返しました。

 

海よ?

海賊だもん

 

手配書を携えたイガラムが到着した時には一味全員出てった後。と言うことで1億の情報はかなり後まで本人たちは知らないことになる。要するに実質的には空島編への助走に入ってる訳だ。

 

寝返りのジャンゴ、両鉄拳のフルボディ。

 

表紙連載からの三等兵コンビが本編に合流、2人で敵船を落としてきたなどパワーアップを感じさせますが、特に活躍はないのはご存知の通り。紹介された異名もこれほとんどの読者の記憶に残ってないだろう。麦わらとの因縁、も薄いっちゃ薄いから。

 

アラバスタの港は完全封鎖。

 

たしぎがいくら見逃そうとも、まぁ海軍から見逃される訳ではないと言うところで、超カルガモで砂漠を行くルフィたちに視点は移る。

 

私…

諦める…

ビビの為だもんね…

10億ベリー

 

アラバスタ編におけるナミらしさ爆発のセリフ。思い悩むところから1ページのタメを使い、ルフィが『肉一コやろうか』なんてありえない気遣いを見せた上でのこれ。思い悩む風なのは、宮殿では言うの忘れてて取りっぱぐれたことに気づいたんだろうね。ビビ相手じゃなきゃ取り立ててたと思う。それにしても10億って四皇幹部クラスの額なんで、国ひとつの代金としたら意外とインフレしてないなとか思ったり。

 

ボンちゃんからの電伝虫。

 

トドメ刺されてどさくさに逃げて、しっかりメリー号を抑えて、とここにきてボンちゃんの有能ムーブ全開である。マネマネはあらゆる隠密行動で有利だからなぁ。そしてメリー号を守ったと言う形で友情復活。ギャグなんだけど、ここからの展開で真の友情だったりするからこのキャラは憎めない。ノリで生きてるけどノリに全力だよね。

 

ビビを12時間後に迎えに行く約束。

 

王女だから精一杯の勧誘。個人的には誘うの? ってら意外なくらいだけど、当時は乗るって言ってる友人もいたな。ビビの人気は高かった。一味に足りない清楚な女子でもある。とは言え、オチは知っての通りの名シーン。この辺りはもう完全に展開を計算して動かしてる訳だけど。

 

ここには冷蔵庫荒らしと格闘するコックさんも

夜な夜なトレーニングを始める剣士も…

寝ぼけて枕を投げてくる航海士も…

…誰もいない

 

ここのビビのセリフは本編ではほぼ描かれない船の日常を類推する数少ない要素だったりします。この手の普段の一味の姿を語るキャラは未だ他にいないので特別な存在を感じるには十分だし、仲間に加わって欲しかったと言う意見はよくわかる。役割はわからないけど、乗ったら乗ったで活躍はしたんじゃないかなとも思うが。ロビンとの関係があるので内紛的なニュアンスが出そうだし、ありえなかった可能性なんだろう。