ONE PIECE 第212話

“いくつかの正義”を読み返しました。

 

黒檻のヒナ登場。

 

スモーカーの同期。白猟との組み合わせで白黒大佐コンビを意図したと思われるのだけれど、活躍どころか登場シーンが限られている。オリオリの実に関してもよくわからない。バリアが理屈ならば檻も理屈。捕らえたものは逃さない、のだろうか? 体を通過するだけでそこまで強かったらもっと出世してるか。そもそもヒナの体格だとほとんどの海賊より小さくなるのが現在のレベル。果たしてその真価を拝むことはあるのかも怪しい。精鋭部隊を誇ってるけど、期待されてる新人がジャンゴとフルボディだから。

 

今…あの一味に手を出す事は

私が許しません!!!!

 

許さない、って言っても功績を狙う部下とかがこっそりルフィだけでも捕まえたりしたとして咎めようがない気もする。たしぎって普段アレなのに部下をしっかり統率してるの割と謎だ。剣士としたら相当強い方なのかね? 相手がゾロだったりロビンだったりなんで戦績があんまり参考にならない。

 

ともあれ、スモーカーが裏でしっかりクロコダイルの罪の証拠を固めてた、と言うのがヒナとの会話の要旨で、たしぎがクロコダイルを捕縛し権限を剥奪したことが後からひっくり返らないようにしてる形なんですが、計画が成功した場合はこっからクロコダイル相手に戦うつもりだったんかね? 海賊同士が潰しあってくれるなら残った方を捕まえればいい、ってのはローグタウンから一貫してるけど、たしぎがクロコダイルに殺された可能性はそこそこあった気が。

 

そしたら死ぬしかない?

 

オリオリならロギアも捕まえられる、と言う前提でヒナを呼んでるとすればスモーカーなら麦わらが暴れて組織さえ壊滅してしまえば、クロコダイルひとりが生き残る分にはなんとかなる算段だった? モクモクとスナスナの場合はまぁ勝負としては拮抗するのか?

 

そして雨は降る。

 

三年ぶりの雨。そら感慨深い。一味が寝る部屋で雨を眺めるビビはやっと心の平穏を取り戻したと言う穏やかさ、そしてペルが死んだ体の会話。物語のバランスとして基本的に生きてた事は擁護してもいい立場ですが、この時点では普通に死なせるつもりだった気もする。後で生かすことにした可能性はまぁある。

 

だって気が早い。

 

これ、生きて戻ってきて墓も立ってて、いやいや反乱も落ち着いたし、死体ぐらい探すなりなんなり最低限確認してくれや! と本人は思っただろうって話ね。ルフィたちが出発するの決着から3日目の夜だからね。そらリソースに限度はあるけど、一週間ぐらいは守護神の遺体捜索ぐらいしようよ? 彼いなかったら犠牲者数跳ね上がったぜ?

 

海賊に手を貸し

捕らえられる海賊を見逃して来ました

海兵として恥ずべき事だと思っています

 

選べる正義がなかった。たしぎは泣くほどの悔しさを堪えてクロコダイルだけを連行して来た訳です。『…もっと強くなってみせろ!!!!』『なりばすよっ!!!!』そして『クソ食らえってな』までの流れば好きなんですが、スモーカーたちのこれからがこの盛り上がりを未だに受け止めてないので評価保留ポイントでもあります。強くなって活躍してくれよ。ルフィたちを捕らえないまでもさぁ。

 

しかしスモーカーの手柄に出来るキャラがいない。

 

超新星のだれか一人ぐらい倒すんじゃないか? とか思ってたんですが、結構みんなキャラが立ってそう言う格じゃなくなってる。七武海もねぇ? バギーは二度目だからありえないと思うし、ハンコックはコビーが行っちゃったし、ミホークは普通に無理だし、ウィーブルは仕込みのあるキャラだそうだし、雑魚の相手しか仕事が残ってなくない?

 

あるいは海軍上層部と戦うのか?

 

ってところだけど、海軍って別に上層部が腐敗してる組織じゃないんだよね。赤犬がすっかり苦労人になって共感を集めてるし、天竜人がアレだけど、敵として戦うほど強いのがいる雰囲気はないし。やることがない?