ONE PIECE 第201話

ニコ・ロビン”を読み返しました。

 

私は政府の人間が大嫌いなの

 

ミス・オールサンデーってコードネームがあったことは割と忘れられがちな女、ロビンの名前が使われたサブタイトル。クロコダイルに促される形でコブラを連れて歴史の本文へ向かう途中でたしぎに止められる回。

 

割と情緒不安定。

 

水ルフィの戦いぶりに笑ったりする一方でコブラに対しては辛辣だったり、行く手を阻むたしぎたちには三十輪咲きストラングルで首をボキボキ初見殺し。実際のところクロコダイルがまだルフィに負けると確定してない状況でそこまで急いだり余裕を失う理由もなくない? みたいな違和感を含め、仲間になる下地をみせてんだよね。

 

後に明かされることを考えると、ロビンが持ってたポーネグリフの手掛かりはアラバスタが最後で、四年もクロコダイルと共に犯罪組織に頭脳と指揮力を(おそらくは不本意に)提供してやっと読める段階。読みさえすればさっさと逃げる予定だったんだろう。ルフィが予想外にクロコダイルを足止めしてくれてるのは好都合でプルトンの情報など最初から渡す気はなかったんだろうから、まぁチャンスを焦ってた。

 

それでもたしぎは殺さなかった訳だけど。

 

20年前の新聞記事を覚えてる海兵によって8歳で軍艦6隻を沈めた少女だったみたいな紹介をされたのも相当頭にくる話だったはずだが、部下たちに人命救助優先させ自分一人で立ちはだかったたしぎには多少の同情はあったのかな。まぁロビンの場合、海軍は故郷の仇でもあり、友達の所属した組織でもあるから複雑なんだが。

 

結果的にはたしぎの足止めが物語の肝。

 

ここでロビンの思惑通りにさっさとポーネグリフを読めて仕舞えばたぶん逃げてルフィたちの仲間になることもなく、葬祭殿地下でクロコダイルとルフィが戦うこともなく、砲撃阻止はどうにかなったとしてもゴムゴムの暴風雨で雨が降らず、反乱が止まらなければクロコダイルを追い詰めるところまで行ったかどうか。地味に重要な足掻きだった。

 

ルフィが大秘宝を手に入れた結果によっては大戦犯か。

 

ロビンの加入がなければ順調に航海が進んでも空島に行く流れがなかったりしてワンピースそのものにはまったく近付けなかった可能性が高いからなぁ。歴史の分岐点ではある。そういう意味じゃたしぎの役目はここで果たされてるとは言えるのか。ゾロとの因縁面じゃあんまり存在価値ないとか思っててごめん。ワンピースのヒロイン内で正直華がないとか思っててごめん。言いたい放題か。

 

クロコダイルは干割、侵食輪廻。

 

水ルフィに対して砂の能力の真髄は乾きだと言いつつきっちり封殺して干からびさせ、ラウンド2も勝利。トドメをな、刺さないのが。避けた水弾の下に落とさないだけでも勝ってたんだ。水を飲むだけで干からびた腕をすぐに戻したのは見てたんだからこれは油断としか言いようがない。まぁ、息が上がってるんでまともな戦闘が久しぶりで疲れてた疑惑はある。4年も暗躍してるとブランクあった、って話になるのが設定の妙。