鬼滅の刃 4000万部売れりゃ算数できなくても生きてけるなワハハ19巻

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下世話なコメントしかできないブログですみませんウヘヘ。

 

伊之助母の美人っぷりに背徳的妄想が止まらない表紙裏。

 

泣くことができず汗をかくばかりのカナヲ回想に居た堪れない気持ちになりつつ同時にいやらしい妄想が止まらないのもすみませんウヘヘ。エロいなぁ。本当にエロい。いや、具体的に状況を思い描こうとするところから心が逃げてる。たった2ページでさらっと重いぞ?

 

そっから姉妹の笑顔も重いぞ?

 

なんら幸せな結末ではないんだよね。童磨を倒した。命がけのそれでもやっとグズグズに腐った首を斬れたか斬れなかったかと言う辛勝に至ったことでカナヲはやっと過去の自分を受け止められたぐらい。そのささやかな達成に結実する物語。無為じゃないが、それでも切ない。

 

伊之助にしても。

 

母の仇に出会ったことでやっと母の記憶を取り戻せた。ささやかな自己肯定。そして、とっととくたばれ糞野郎くんにも自己肯定。ギャグのようだけど、生まれつきの無感情に対して死後に与えるそれも、救いではあるのかもしれない。赦しではないんだけど、そう生まれたことまでは否定しない優しさがある。しのぶさんは本当に不憫だが。

 

そして戦いは上弦の壱へ。

 

ジャンプのバトルマンガらしく戦いが展開されているようで、高揚感より収束していく緊張感に包まれるのは死の匂いが濃いからだけではなく、死ぬことによって生きたことを肯定しようと言うこの物語の独特のテンションに飲まれてるからだなと思う。使い捨ての駒であることを否定しないのだ。

 

後でガミガミ怒られはするが。

 

初版150万部とか、令和の売り上げ記録のハードルをバリバリに高める大ヒット作になったものの別にブレーキを踏む気配もルート変更をする様子もなく、本誌では本当に最終決戦が繰り広げられている全力疾走っぷりは生き急いでるこの作品らしさだろうと思う。それこそ上弦の壱、弐と炭治郎が戦わないどころか出会いもしないのはかなり異色な話運びだ。日の呼吸の最後の型のヒントにしても戦いの中ではなく過去だったしなぁ。

 

もうちょい話を膨らませてもいいのでは?

 

と他でもないジャンプ編集部やアニメ関係者は思ってるに違いないんだけど、作者はそれらの必死の説得にモホホホと笑いながら意に介さないのだろう。人となりなんて一作品だけから読み取れるものでもないのだが、この曲がらなさは頑固としか言えないと思う。天然頑固。その感じて走り抜けてくれれば1億部ぐらいいきそうではある。算数なんかしないでマンガをバンバン描いて生きていってほしい。