ONE PIECE 第193話

“理想郷”を読み返しました。

 

足の一本や 二本や 三本!!!

へのカッパ!!!!

 

『敵が人間である以上 これを食らって立ち上がれる奴はいない』とウソップが豪語するトルネード=テンポお披露目。ミス・ダブルフィンガーの壁に穴を開ける突進を片足捨てて受け止めるナミの覚悟から繰り出されるハト。またしても宴会芸か、と思わせて、なのでふざけた説明書はすべて陽動だった?

 

ハトが絡まって…

 

ミス・DFってこのセリフでトドメなんで本当になにもない。天候棒の謎気泡を総動員した威力が竜巻って説得力があるのかどうかも、ある意味じゃギャグ要素からの唐突なガチ威力と言う展開の落差のみで成立してる気がしてならない。回転しつつもポーズを崩さず、壁に自らの姿を残す辺り、モデルウォークに絶対の自信を誇ったのだろうとだけは言えるが。

 

ナミのガッツ!が可愛いので良しだ!

 

プルトン”

一発放てば

島一つを跡形もなく消し飛ばすと聞く…

 

話は宮殿に戻り、クロコダイルの口から神の名を持つ世界最悪の古代兵器として紹介される軍事力。海賊の傘下を増やし、政府をも凌ぐ力を得る、夢のような軍事国家こそが理想郷であると言う話なんだが。

 

その先になにを見てるんだろうね。

 

世界政府を倒したい、って訳でもないんだとは思う。白ひげと戦ったらしいことから言っても海賊王を目指してた節もなくはない。プルトンがその威力を持ち、量産できるならば、グラグラと同等以上の力であり、四皇のポジションぐらいは得られるだろうが。偉大なる航路前半の海の海賊をいくら傘下にしてもあんまり対抗できる気はしないんだよなぁ。つーか、懐に入られたら威力の強すぎる兵器は使いにくい訳で、覇王色持ちの四皇を止められるイメージがわかない。海軍大将すら止められる気がしない。

 

知らない訳でもないとは思うんだが。

 

コブラはありかを知らず、実在も定かではないと答え、その可能性も考慮にあった上で歴史の本文を求める形。王家が知らされてなくてもポーネグリフを読めるロビンがいればさらなる情報を得られると言うクロコダイル最大の切り札。実際のところ、ロビンがいたからアラバスタ乗っ取りを実行しようと思ったんだろうな。様々な不確定要素も、隠された歴史を読み解けば予想だにしないなにかを得られると言う賭け。純粋な力で上へと行けなかった男の夢。ある種のロマンである。

 

で、話はゾロへ。

 

Mr.1を斬れないことの確認をした上で、こういう窮地を待っていたとふてぶてしく語るゾロ。ミホークと言う高みを見た上でもう一段階強くなりたいと言わせるのは、自分が強くなることをある意味で諦めているクロコダイルとの対比なのかもしれない。

 

おれがお前に勝った時…

おれは鉄でも斬れる男になってるわけだ

 

少年マンガとしての強さのロマンはこちらにある。ゾロが相手を格上と認めて戦う時のやたらと回る口は安定してカッコいい。2年後はまだ格上がでてないので物足りないのだ。