ONE PIECE 第205話

“砂砂団秘密基地”を読み返しました。

 

バカ 他所見するな!!!

砲撃が止まらなかったら被害はこんなもんじゃねェぞ!!!

 

…………………うん…!!!

 

祈ったって砲撃はとまらねェ!!!

 

ルフィ対クロコダイルの裏で海軍に助けられたりしながら砲撃阻止に動くビビたち。衝突する民衆に思わず目がいくのは王女としてなのか、コーザ率いる反乱軍に知った顔を探してしまうからか。ウソップはその辺りの心情を結構冷静に感じ取ってる。腹をくくるとメンタル強いんだよな。くくるまでが長いんだが。

 

時計台の中。

 

消去法であり、思い出の地でもあったらしいその場所から現れるのがMr.7とミス・ファーザーズデー。ONE PIECEの女性キャラの中で顔立ちは整っていて巨乳のタイプでありながら、まず間違いなく人気がない女。なぜゲロゲロ笑うカエル女になったのか意味不明である。衣装も相当に奇抜。髪型も異様。そしてガニ股。ここにきてのとんでもない捨てキャラ感。冷静に考えたらこいつで22巻を〆ていいのかわからない!

 

ま、クロコダイルにとっても捨て駒だし。

 

砲弾を撃ち込んだら広場ごと吹っ飛んでも構わない人材であり、そういう裏を読めないアホでもある。可哀想! これが美人だったら間違いなく悲劇のヒロインなのに! 可愛げの欠片もないカエル女だったばっかりに。そして触れる余地もないスンポー男Mr.7はさらによくわからない。狙撃手コンビ? ウソップと対決するでもないからなぁ。

 

ペルを撃ち落としてはいるんですが。

 

でもたぶんペルと把握して落としたんじゃなくて空を飛んでたデカい鳥なんで偶然落とされたっぽいのがさらに両方の格を下げている。潜伏して砲弾を撃たなきゃいけないのにノリで自前の銃を撃った方のアホさとそれに撃たれた方のアホさ。まぁここで瀕死になるからビビがMr.7ペアと戦うし、ペルの最後の行動に出ることに繋がるんだけど。

 

ルフィ対クロコダイル。

 

戦闘はほぼ無言。一撃必殺の毒針を避けて倒そうとするルフィの緊張感あるアクションがいいですね。くりだしたパンチを足で止めるトリッキーな動きはならではのセンス。先にクロコダイルに掠めるも毒針は決められる流れ。

 

勝負ありだ

直 毒が体をめぐる

 

ルフィのピンチはほぼ毒な気がする。わかってるから毒耐性を得る話も作ったんだろうけど、2年前は基本的にルフィの方がケンカは強いってスタンスで描かれているからこそのバランス調整なんだろうな。強さに関してインフレを意識的に抑えてるのがONE PIECEの超長編バトルマンガとしての注意深いところだ。盛り上がりに引っ張られ過ぎない冷静さを兼ね備えている。