バリバリが“理屈”ならば悪魔の実とは?

世の理屈を定める力を持ってる、ってことになる。

 

悪魔と言うより神の所業では?

 

神も悪魔も似たようなもんだ、と現実世界視点ではなるんだけど、ONE PIECEの世界観において宗教らしい宗教はないのに悪魔って単語だけが先行してるのはかなり不可思議なことであるってのは長年気になってることだ。

 

架空の宗教ってのは異世界の設定の華だ。

 

善と悪、正統と異端、わかりやすい物語の対立構図を作る上で非常に便利だし、一般市民の行動原理をシンプルに規定できる。しかしONE PIECEにおいてはそれがあまりない。エネルが個人崇拝として神を名乗ってはいたが、空島における神への祈りの対象ではなかった。島々の行き来が自由ではないと言う事情から世界的に広まった信仰を設定しにくい事情もあるとは思う。

 

しかし、悪魔の実だ。

 

ノロノロノロマ光子の時点ではそう言うものが存在するでもアリではあったが、バリバリにおけるバリアはこの世界に存在する技術なのかと言う問題になってくる。いや、古代兵器等々、一度栄えた文明が滅びた世界である風の設定は散りばめられているので存在した技術とは言えるのかも知れないが、そうなると世界の誕生の後に生まれたものと言うことにはなる。

 

悪魔の実は人工物?

 

SMILEの件を考えればそうだ、と言い切ってもいい感じはある。現在のONE PIECEの時間軸では考えられないほど高い技術で生み出された遺物。信仰される神はわからないけれども、創造主の思惑を超えて世の理屈まで変える力を持つ悪魔的な技術だから悪魔の実。覚醒はそれが能力者の外にまで広がって周囲の理屈を書き換える。

 

イトイトの鳥カゴが斬れなかったのはそう言う理屈。

 

鳥カゴに関してはストーリー上のステージギミックであるけど、個人の能力としたら大雑把に強すぎると言う意味で違和感が残った訳だけど、悪魔の実の力を覚醒まで引き出すと言うことが世界に干渉するレベルの事象だとすればむしろ納得感はある。能力者自身さえ倒されなければ決して消えない理屈だからだ。

 

ゴムゴムの理屈とは。

 

ルフィの能力がいずれ覚醒すると言うフリはずっとある。それがどんなものになるのか、と言うのがしかしイメージしづらいところがあった。しかし理屈となれば可能性は色々と広がる。伸び縮みする、というのが理屈ならば、たとえば、ルフィの周囲の時間を伸び縮みさせるとかもアリになるだろう。攻撃が当たった瞬間の時間を伸ばせば威力が増大する、みたいなノリだ。

 

カイドウに勝てそうな気がしてきた。

 

時間を操作する能力に関してはトキトキを出したこともフリとしては強いところがある。時間操作系の能力が能力バトルで強いのはお約束だ。ノロノロは既に出てる。理屈としては同型だ。おでんの回想が盛り上がっていよいよ結末に向かい、そこからルフィたちへと視点が戻る。いまのところ攻略の糸口は見えないが、カイドウに傷をつけたおでんの戦いから、なんらかの突破口は示されるだろう。意外と手札は揃っているのかも知れない。マネマネとバリバリの両方がすでにルフィの味方である点を含め、どう倒すかという答えを既に尾田栄一郎が得ているからこその淀みない回想のスピード感。2020年中に倒されるかも?

 

ならば5年で完結するかも?