ONE PIECE 第167話

“戦線”を読み返しました。

 

へーー

時には我慢もできるのね

 

できるぞ

お前 失敬だな!!

お前 失敬だな!!

 

ゴムゴムのダメだ、一晩中かけて掘ってくれた水を簡単に飲んだらダメだとルフィが失敬なんて単語を使って我慢した結果としてクロコダイルの弱点が暴かれるというのは熱いですよね。

 

クロコダイルをぶっ飛ばしたらメシ。

 

そして求める対価もここで決定、命を賭けるのにメシ。これもONE PIECEでは一貫したテーマだと思います。と言うことで、麦わらの一味の方針がまとまって行動開始したところで今回は反乱軍と国王軍の動きを見せるところ。

 

じゃあ…

帰れ…

意見の不一致だ

おれ達は みんな恐いし…

戦いたくねェんだ…

 

反乱軍のリーダーとして靴磨きの少年カッパ(重要キャラなのに名前を覚えられてない度は最高レベルだと思う)が反乱軍に入るのを断ってるシーン。コブラと同じでトップ自ら末端に対応してるな、と言うのはリスペクト描写としてはいい。キレて追い返したことに自分の未熟さを感じてるところなども好青年に育ったのだとさらっと見せてて安定感がある。そしてシンプルにイケメンである。コーザの特徴はこのアクのなさと言ってもいいぐらいだ。

 

武器が整い次第アルバーナに総攻撃。

 

ダンスパウダーの一件が解決してないので、枯れていく国においては王を打倒することに民意をまとめていくしかない。わかるんだけど、ダンスパウダーの件について疑念をあんまり持ってなさそうって辺りがどうもな。この後の突入してくる巨大武器商船とか変な都合の良さは読めても実は良かったところだし。

 

まぁマネマネで化けた国王のあれを見せつけられた後でで反乱を抑えられるほどのカリスマ性を普通の好青年に求めるのは酷ではある。その意味でもコーザはアクが少ないと言える。残念ながら。あんまりデキる男だとビビが女王になると言うより彼が王になっちゃうので仕方ないと言うメタな視点もなくはない。

 

国王はあくまで鎮圧。

 

チャカとペルが登場。軍の兵たちは反乱軍への先制攻撃をしようとしていて、それをなだめきれないとボヤいてる。こっちもダンスパウダーの一件が調べきれてないことで動けない状態。イガラムがいなくなったのも大きいらしい。そこそこ出世するぐらいには馴染む時間はあった訳だし、バロックワークスの存在ぐらいは早めに伝えとくことができたんじゃないの? とは思うんだけどねぇ? これはビビが急遽王女になった弊害かもしれない。意地悪く読めばここにきてビビとイガラムのこまめな報告不足が危機的状況を招いてると気づいてしまったので王女設定が急に決まったことにした可能性もあるけどね。

 

ともあれカルー到着でここでコブラが全容を知る。

 

こいつは少々…

ショックが強すぎるな…

政府側の人間だと油断していた…

クロコダイルがまさかこの国を乗っ取ろうとしていたとは…!!!

 

油断しすぎだと思う。東の海て大佐やってたスモーカーでさえ、七武海クロコダイルの性格部分を把握してたのに、なんで略奪を許可されてるだけの海賊が裏もなくわざわざ自分の国を守ってくれてると信じちゃってたのか。悪いのはクロコダイルだけど、ほんとコブラはこの件がなくてもどっかで確実にやらかす王なんだよな。レインベースが遠すぎるっていってるのに明朝出陣を決定するとか。悠長なんだよね。

 

イガラムが殺されてビビが国に戻ってきてる。

 

その状況はもう王女の潜入がバレて一刻を争うタイミングだとわかるべきところじゃないかと思う。全軍をすぐに動かすのは無理でも、王女の言葉としてクロコダイルの名前を出して国民に真犯人だと通達してもいいぐらいだった。混乱は招くし、犠牲は出ただろうけど、全面衝突の人数は確実に減った。そういうところ。支持があるにしろないにしろ、多少は時間を稼ごうとすべきだっただろうに。チャカが王の気迫に気圧される、ってシーンがあるけど、気迫だけじゃぁ。