ONE PIECE 第134話

“Dr.くれは”を読み返しました。

 

…あの時 国王の軍勢は…

戦おうとすらしなかった…!!!

 

海賊たちの強さを知ったとたんに国を捨てたワポル。ビビは憤る。って流れですが、まぁこれ、ワポルに気概があって黒ひげに立ち向かったとして勝てた訳もなく、ヤミヤミに町ごと飲まれて潰された可能性の方が高いんで結果論としては賢明な判断ではあるんだよね。

 

クロコダイルやドフラミンゴより黒ひげは海賊だし。

 

国を乗っ取って表面的に統治する、みたいなことはまずありえない。ルフィの裏返しとして考えるなら、自由が究極に無秩序まで行くタイプ。おそらく国民は当てもなく海に逃げるか、奴隷のように使われるか。ワポルが悪政の王であることを否定はしないけど、それでも常識的な王の枠内にはいるんだよね。非常識な海賊が壊すだけ壊した国になってたらドラムはどうにもなってなかった。ドルトンも、おそらくはチョッパーさえも存在しなかったと思えばバカ王で良かった案件な気がする。

 

Dr.くれはと黒ひげの対面はちょっと見たいけど。

 

この2人が出会ってたらONE PIECEの核心部分についてかなり語られる気がするんだよね。ババアで医術に長け、なぜか辺鄙な国にいる。そしてDについても知ってる。この人の139年の人生になにがあったのかはかなり気になるところだ。人の倍はガチで生きてる訳だから黒ひげの狙いすら理解しててもおかしくない。

 

マリージョアで対面もある?

 

世界会議についてきたのは実は結構なフリなんじゃないかと疑ってる。なんっつっても野沢雅子キャラ。メタなことを言えば尾田栄一郎が魅せ場を用意しないわけがあるだろうかと言う話だ。黒ひげと対面でなくとも、まぁこの人の子や孫がどっかの偉いさんでもおかしくはないのである。

 

邪魔するよ!!

 

ボゴォン!!! とドアを拳でぶち破って現れる医者の登場回。腹だしへそピアスの唇ツヤツヤババア。只者の訳がなく、名医だが財産の50%を要求するいわゆるプラックジャックタイプ。このゴリゴリに盛ったキャラでトナカイを助手として使ってる違和感を消しつつ、次の仲間とは予想させない高度な話運びです。流石にこの登場回を見てチョッパーが船医だとすぐ予想できた読者はいないはず。

 

上手いよね。

 

そしてまさか作品を代表するマスコットになるとは作者本人も思ってなかったと言う。まぁ普通に読んでたら大谷育江をキャスティングするキャラではなかったよな。その辺りは凄い慧眼の人がいると言うかアニメ化時にキャラデザで可愛くした辺りの商売感覚である。

 

それを受け入れる作品の柔軟性。

 

ね、ルフィとサンジが今回出会っているラパーンとかクマみたいなウサギが出てるマンガだからこそ雪男みたいなトナカイがマスコットにもなるって訳ですよ。自由だ。