ONE PIECE 第132話

“ね”を読み返しました。

 

偉大なる航路には16段階の季節がある。

 

春夏秋冬の島があり、その中でも春夏秋冬がある。なかなか描写が難しくてルフィたちが通過した島が何島のどの季節だったかなんてほとんどわかってる訳ではない設定ですが、まぁ雰囲気的には必要なものだったと思う。ひとつの島で季節が変わるような話をやる予定だったかはわからない。そんな悠長な航海でもなかったけど、設定を考えてた時点ではアイデアぐらいありそうだし。まぁラフテルが何島なのかってのは決まってるだろうから、最終局面の画は定まってんじゃないかなって話。

 

ワポルを吹っ飛ばした先で気候が安定。

 

ドラム王国。島の形はまぁ楽器をイメージした結果なんだろうが、チョッパー編のオチである桜は決めてなかったらしいと言うのが作者コメントで明らかになっている。正直、本当かよと思う。信じられない。なんでかって言えば、ドラムにしては山がそれぞれ離れてるから。いやー? 木の幹に見えるように配置されてるでしょ?

 

で、海賊なので当然警備に止められる。

 

忘れがちだが、普通はそうなる。ドラムは特にやられたばかりなのでさらに厳しい。先制で発砲してくる。海賊同士のコミュニケーションならもう開戦である。だが、ここでビビが王女らしさを見せる。キレたサンジを止めに入り、撃たれ、それでも土下座で医者を呼ぶ。

 

あなたは…

船長失格よ

ルフィ

無茶をすれば

全てが片づくとは限らない…!!!

 

相手は民間人。すっかり海賊に染まってるメインメンバーの中で唯一の常識人としての動きが出来、ルフィに対してもしっかりと意見を言える。ゲストキャラとしての理想的な立ち振る舞い。

 

…うん

ごめん

おれ 間違ってた!!!

 

ルフィは素直に誤りを認めて共に土下座。お前すげェと最大級の賛辞。ここで完全に仲間と認めた感がありますね。で、ビビが他のゲストキャラと違うのはこう言う一味との関係性がそれぞれにあるってところだと思う。ナミはもちろんゾロやウソップ、サンジそれぞれとのエピソードがある。複数の島にまたがって同行したからってのは大きいけど、未だに人気が高いのは下手すりゃロビン以降の加入メンバーより個別的に交流が深いからなんだろうなと思うところ。

 

ドルトン登場。

 

土下座する海賊をどう思ったのか受け入れてくれた良い人。まぁ判断としては拒絶して大人しく帰ってくれる海賊かはわからんわけで理性があるうちに応じておくべきところかもしれない。クリークの例もあるから仲間の治療が終わった途端に略奪者になるかもしれないけど、この人は能力者なんで、いざとなれは自分で抑え込む覚悟だったんだろう。

 

医者不足に困る国として同情もあったに違いない。

 

あるいは海賊と会わせてDr.くれはが危機に陥った時には助ければ恩を売っておけるぐらいの計算はあったかもしれない。ドラム的にあらたな医者を迎えるにしろ育てるにしろ、今後も付き合わざるを得ないヤベーババアだからな。実際、ノーマルの人間最高齢キャラだよね? 未だに。