ONE PIECE 第131話

“ブリキのワポル”を読み返しました。

 

大型潜水奇襲帆船ブリキング号。

 

海の上に人が立ってる、そんな不可解な状況から浮上して現れるワポルの船は世界観的には頭一つ抜けたハイテク。後にフランキーがシャークサブマージを作ったり、ローの船が潜水艦だったり、魚人島へ行くためのコーティングだったりで、潜水そのものは登場するけど、それでもなおまだハイテク感ある。

 

やっぱ王族だから世界政府から技術提供を受けられる立場だったりするのかね? アラバスタのコブラを出す前にこの悪政の王を出した意図はやっぱり世界会議でルフィに対して好意的ではない存在をだしておきたかったからだと思うし、その意味で一定の政治力は持ってる設定だと思う。

 

医療を独占して国民を支配するってのは実際、航海が困難を極めて簡単に他所の国へ行かない偉大なる航路の島としたら非道ながらもあり得る政策だし、それを維持するためには逃げる国民を捕まえるためにも航海術で優位には立ってないとだろうし。

 

まぁ、自分の国に帰れなくなってるけど。

 

ワポルがルフィたちに奇襲を仕掛けた理由はドラム王国への記録指針か永久指針を求めてのことだ。そう言うのって船に備え付けにしておくものでは? いや、黒ひげが奪った可能性はあるんだろうな。能力狩りが当初からの計画なら、偉大なる航路を自由に行き来するための永久指針は確保するだろうし。

 

はーあー

そう急ぐな人生を…

持ってねェならお宝とこの船をもらう

だが…

ちょっと待て

小腹が空いてどうも…

 

そして、メリー号を食べる。ワポルはこの長い独り言めいたセリフでもわかるようになんつーか他人を見下した王でなんかこう威厳とかは感じないように描かれてるんだけど、世界会議でそこそこ長期航海もして脅威となる海賊の知識もありそうだし、黒ひげにすでに国を滅ぼされている流れ的には海賊に対してもうちょい警戒心をもってもいい。むしろ持たないのはある意味で大物な気もする。気がするだけだが。

 

バクバクの実。

 

船を食うし、錨綱なんかはちょっと嬉しそうにずるずる啜る。なんでも美味しく食える能力、なんだろうか? 食ったものを取り込むし、合体すらさせる、何気に謎が多く、応用範囲が広そうなんだが、よくわからない。ルフィを食ってもまず噛みにくいことを問題にしてる辺り、相当に人間も食い慣れてる。追求すると色々と問題が多そうでヤバいのもそうなんだが、悪魔の実の能力者を食うと能力が移るのではないかと言うことがマムで明らかになった後に見ると、相手が能力者かもしれないのに無警戒に食うスタイルって死の危険と隣り合わせ過ぎないか? 大丈夫ってこと?

 

黒ひげはバクバクを狙ってた?

 

バクバクで食えば悪魔の実の力も自分のものにできる、とかならあり得るし、そこまで便利でなくとも複数能力を持てる体の黒ひげ的にはヤミヤミで引き寄せバクバクで食うコンボはかなり有用性が高いと踏んでたかも知れない。

 

世界会議を黒ひげが襲撃し、ワポルを食う。ドラムを襲った理由がまだ生きてるならあり得る展開か。そのくらいの死に様でも納得される程度にはヘイトの高いキャラでもあるだろうし?