ONE PIECE 第111話

“秘密犯罪会社”を読み返しました。

 

あーもー バカねー!!

私のお金は私のものだけど

私の契約はあんたら全員の契約なのよ!!

 

どこのガキ大将の理屈だ そりゃあ!!!

 

ストレートなパロディセリフは珍しい。ゾロはドラえもんを読んでるってことになりますが、実はこの世界が滅びた地球の未来だったと言う結末の伏線と相成るか? トキトキの実とか出てきた以上あながち冗談にもならんか?

 

利子3倍の借金を盾にビビ救助にゾロを使うナミ。

 

故郷の村を救ってもらった借りはそれとしてガキ大将ムーブをかましていくナミさんはこの辺りから確実にヒロイン要素を減らしていく。まぁね、ビビはグランドライン突入直後には乗ってるんで男所帯の紅一点みたいな期間は東の海だけなんだけど、女だからと負けたりはしない強かさは意識してやってると思う。

 

それはそれとして都合よく女を利用するけど。

 

てめェ ろくな死に方しねェぞ

 

そうね 私は地獄へ堕ちるの

 

普通なら結構な嫌われキャラにもなりかねない行動原理なんですが、ナミの好感度が低かった時期がないのは手玉に取られる男たちがストレートに呆れてるからだよね。これはもうルフィでさえ女と言う属性の前にナミだから仕方ないと受け入れてる。海賊らしい汚い交渉ごとを任せられると言う意味でも役割が安定してるのが強い。

 

女の嘘は許すサンジはそれ以前です。

 

逃げるビビをミス・マンデーが助ける。

 

どっちみち任務失敗のバツを受けるから、どうせなら友達の盾になってブチのめされたい。Mr.9が長くコンビを組んだよしみで散ってることを含め、この辺は身分を隠しても王族らしく人望あるよねビビ。この二人はその後どうなったんだっけ? アラバスタで平穏に暮らせてもいい、ってほど犯罪組織に所属してた過去が軽いかは微妙な線か、やっぱり。

 

諜報・暗殺・盗み・賞金稼ぎ。

 

バロックワークスの仕事内容。理想国家での要人の地位を得るために、って動機で働いてることを考えると、エージェントやってる連中はそこそこ荒れた国の出身なんだろうし、この世界の治安の悪さを考えるとそれも止むなしみたいなところはあるんだよね。最終目的や作戦による犠牲者を考えるとあれだけど、クロコダイルが存在したことでアラバスタが安定してたのは否めないと思う。

 

ウイスキーピークルートで入ってきた海賊は狩られてた訳で。

 

麦わらの一味以前にサボテン岩の墓標となった多くの海賊たちがアラバスタになだれ込んでたら別の意味で荒れた国だったはず。まぁリトルガーデンを突破できたかは微妙か? 巨人のケンカに絡まなくてもあそこログ一年とか理不尽な設定だもんな。

 

ルフィ勘違いでゾロに勝負を挑む。

 

お話としてはここまでの流れでまとまってるんですが、ウイスキーピーク最大の事件で引き。敵として出てるのにMr.5とミス・バレンタインって読み返すととことん相手にされてないよな。実際、まったく強くないんだが。