ONE PIECE 第113話

“大丈夫!!!”を読み返しました。

 

13巻の副題にもなってる回。

 

ルフィ対ゾロで混沌とした展開はナミが吹っ飛ばし、ビビがアラバスタの状況を語る。民衆に革命の動き、それを扇動するのがバロックワークス。理想国家の建国はアラバスタ王国の乗っ取りだった。と、ここで一気に説明した上で。

 

王下七武海の一人、クロコダイル。

 

社長の正体をうっかり喋っちゃうビビとそれを見逃さないアンラッキーズによってルフィゾロナミが抹殺リストに追加、もう巻き込まれた流れからは逃れられない。わりと動きのない会話になると怒涛のテンポの良さを出すよね。

 

ビビに扮するイガラム。

 

物凄い絵面なんですが、本人は至極真面目だし、ルフィしかウケてない。ビビ本人ですら即座に覚悟を汲む。わりとギャグのノリで進んでたエピソードの流れから永久指針の説明に入る辺りではもうシリアス。

 

そして爆破。

 

緩急上手いなぁ。

 

立派だった!!!!

 

ルフィの一言はそれだけでイガラムの生き様を評価し、託されたビビを国へと送り届ける決意を示すのに十分。唇を噛み血を流すビビの強さを認めるナミももう逃げ出すつもりはない。

 

あいつら たった4人でね…!!

“東の海”を救ったの!!

 

ナミがココヤシ村の件で言及してるのってここぐらいな気がする。仲間だから助けられた感謝や恩返しのために同行してる訳でもないし、それこそルフィを筆頭に苦労もかけられてるので文句を言う局面の方が多いけど。根っこでは絶対的な信頼をしてるってのを他人を励ます場面に持ってくるのは手堅い。

 

ゾロが指示出してる。

 

船を出せって言ったり、ルフィにウソップとサンジを起こして連れてこいって言ったり、緊急的な場面では動く男です。意外とルフィはリーダーシップを発揮しないんだよな。作戦とか聞かないし、勝手に動く男だからそらそうなんだけど。海賊船の船長らしさ、と言う要素ってアバウトなんだなと感じるところ。

 

しかしこの爆発でイガラム生きてるのどうなの?

 

って点をペルで回収したんだと思う。アラバスタ編。サボテン岩からの俯瞰で海全体が燃えてるような爆発って規模としたらシリーズ最大級だと思うんだよね。もちろんおそらくロビンが殺す気じゃなかったから、って話なんだけど。バランスとしてイガラムが死なない以上、ペルを死なせる訳にもいかなかったんじゃないかって。