“100人の賞金稼ぎ”を読み返しました。
ウイスキーピークでのゾロ大立ち回り。
ONE PIECEという作品では珍しいストーリー要素の極めて薄いアクション回。新入り達を実戦で試すいい機会とゾロが言って、雪走と三代鬼徹のお披露目となる形。
しっかしゾロ楽しそう。
たぶん尾田栄一郎が凄く楽しんで描いてるエピソードなんだと思うんですね。アクション映画の冒頭にあるような一連の流れで雑魚を蹴散らしていく気持ち良さ主体。ある意味で三刀流という縛りからも解放されてシンプルに演出に力を注いでる。
割と全体を通じても上位の回だと思う。
強い強いと言われつつも、バギーには腹を刺され、クロ戦ではウソップのサポート、ミホークには敗北、はっちゃんはシリアスになりきらず、アーロン戦ではボロボロと純粋に強さを見せてくれることがなかったゾロにやっと当てられたスポット回でもあるんですよね。
そりゃもう少年は燃えます。
ケンカは洒落じゃねェんだぜ?
いいセリフ! たぶん賞金稼ぎ時代のゾロはこんな感じで海賊を不敵な笑みを浮かべつつ斬り捨ててきたんだと思います。悪名はとっくに鳴り響いてないとおかしいぐらいには悪い顔の似合う兄ちゃんなんですよ。
ミス・マンデー。
イガラムことMr.8のパートナーでありONE PIECEでは意外と珍しいマッチョタイプの女子。ゾロに力自慢扱いをされあっさりと泡を吹くことになる彼女ですが、怪力だけでバロックワークス上位だったことを考えると相手がゾロじゃなきゃもうちょいいい線いきそうな感じもなくはない。
ルフィの手配書は海軍のミス。
イガラムがそう判断する程度には強さを見込まれてる女なわけでね。3000万の首を取れる実力が自分たちにあると思ってる辺り、バロックワークスってそこまで弱いわけではないはずだし。クロコダイルの半分以下と思えば取れないと判断したらまずい額って話もなくはないけど。
12巻はこれで終わり。
表紙集中連載ではガープが寝てたんでモーガンにしてやられたりしてるけど、今から見るといくらなんでも海軍の英雄にあるまじき醜態だよな。いやいや、寝てても勝てる相手だろ、的な意味で。ガープ相手に斬りかかるモーガンの胆力が凄いって話にもなりそうだが。