ONE PIECE 第127話

“電伝虫”を読み返しました。

 

ONE PIECE世界における通信技術。

 

かたつむり型の生物で通話相手の顔を真似てくる。一発ネタのようだけど安定して使われてるんでもう馴染んでる存在。ベガパンク絡み以外では下手に現代で使われる科学技術の産物を出さないようにしてるのは徹底してるって意味ではこの作品のファンタジー成分を代表するものかもしれない。

 

サンジとクロコダイルの通話。

 

指令を出してからの報告が遅いと言われてサンジが事態を把握し、ビビと麦わらの一味は始末したと報告するクレバーな対応を見せるところなんですが、今更ながらに気になるのはクロコダイル側の電伝虫はサンジの顔を真似してないのか? って問題だったりする。

 

いや、生物としての特性でありそうな顔真似要素が通信相手の個人認証として使われてる描写はこの後もないし、バロックワークスは指令状形式でやりとりしてるんでMr.3との通話自体が初で、いつもの電伝虫と顔が違うとかわからなかった可能性もあるんだけど、この話数でクロコダイルの側の電伝虫がどんな顔をしてるのか描かないのは何気にズルい。

 

気づいて誤魔化してる、よね。

 

で、そうと感じさせないクロコダイルが指先で花を枯らせる描写であるとかで緊張感を演出してる訳です。ロビンのハナハナを考えるとこの花瓶の生け花でコップの水を吸い上げる流れは示唆的だし、ウソの報告をしたMr.3を即座に始末する判断に繋げてシリアスに話を進め、そこからスモーカーが盗聴して絡んでくるのもストーリーの広がりとして面白いんで、些細な疑問なんて少年読者は気付きようもないんだなって辺りが上手いんですが。

 

ドリーは生きてた。

 

100年続いた巨人たちの殺し合いには

さすがのエルバフの武器も付き合いきれなかったってわけか…

途方もねェ…………

豪快な奇跡だ

 

初期ONE PIECEは過去回想以外では人が死なない、と言う点を踏まえても納得の理由、だったんだけど、覇気があれば武器は壊れないことになったんでやっぱ歪みはあるね。まあ普通に強度としては尋常じゃないんでエルバフの鍛治技術ってのか特別ってことになる可能性はあるけど。…………ビッグ・マムは幼児でへし折ったけど! ほんと規格外過ぎてどうすんだろ。

 

サンジはアンラッキーズを攻撃してます。

 

最新刊でマムを蹴ったのは防御、って説明がありましたが、ハゲタカのミス・フライデーの首を足で捻り上げた件は明確に女性への攻撃となるんではないでしょうか? ってツッコミはあったのかな? 人間以外はノーカン? まぁドラムでのラパーンとか、メスを含めると無理は出るけど、意思疎通のできる賢い動物はほぼ人間と同じ、な気はする。ミンク族とか踏まえるとなおさら。