心が読めて格闘能力を得たら最強だなアーニャ!
ヨルさん話をどうも素でポンコツだ。
エスパーなんかいようがいまいが、よく殺し屋である事実を隠し通せているってぐらいボロを出していくし、娘を図らずも人間兵器へと作り変えている。確実にロイドさんが最後に尻拭いすることになる爆弾だ。
補欠入学から友達作りへ。
スパイと殺し屋の世界観がどこまでシビアなのかはちょっとわかりにくい作品ですが、アーニャの学校生活編に入ったらわりと安定してる。エスパーとして孤児院で暮らしてきた経験からか、立ち回りが擦れてて可笑しい。
冷静に教師の目を盗んで殴るのは経験豊富!
キレてる、という表情すら殺している辺りはもう殺し屋二代目一直線であるかのように見せてから、悪口で普通に涙ぐむ姿も見せてバランスを取るのは上手いけど、女は演技派だから、って疑う読者。実際、このマンガはアーニャが信じられないと叙述トリックめいてしまうところがあるからな。
ドブ色の目。
言われるまでカラーで見てもそうは思わなかったのに、もうドブ色にしか見えなくなったんですが? 口臭はガチじゃないよね? ちゃんと歯を磨く環境で育ったとは思えないところあるけど、さすがにいいとこの学校に行くにあたって生活も改善されてるよね?
短足に一番傷ついてるけど。
ヨルさんが脚長いし、足癖悪いしで気になるポイントなのかもしれない。ロイドはキャラデザの割には脚長くは描かれてない感があるけど。身長が100センチもない段階から脚の長い人は脚が長いんだろうか? わからない。座高が常に平均を上回る人生を歩んできた短足族である私にはわからない。
パンダは今も人気なのか。
イメージとしては遊園地の入り口前にあって入んなくても乗れる遊具みたいな印象。子供が帰るときにぐずったら宥めるために乗せてそのまま連れ帰るみたいな。あれ確かになんも面白くないんだが、だからこそ確実に安全なんで安心して乗せられるとかあるんだろうと今は思う。置く側にとっても。面白い遊具は相応の危険と訴訟リスクと隣り合わせなのだ。
なんの話だ。
安心感のある作風で売れたな、って話。実際のところ、ロイドとヨルの偽装夫婦関係もほどほどの描写だし、アーニャのエスパー部分もほどほどにしか使ってない。スパイで殺し屋で、いくらでとシリアスになれるところをぐっと抑えてリスクの少ない話運びでホッとできる。そういう需要は確実にあるんだろうけど、最近は話題性のための過激描写か、見るからに媚びた可愛さか、あるいはエロかって感じでなかなか出てこれないゾーンなのでよく売れた感がある。
パンダだ、このマンガ。