ONE PIECE 第123話

“ルフィVSMr.3”を読み返しました。

 

ちょっとごめんな

巨人のおっさん

 

ゴムゴムのトンカチ回、って説明でいいのかは意見が分かれそうですが、Mr.3の両足を一気に拘束して行動不能にするかなりの便利技キャンドルロックがルフィにかかるとすぐさまトンカチにされてしまう。

 

ここ、さらっとやるのが凄いよね。

 

見てすぐ納得できる使い方だけど、普通のマンガなら一回は動けないピンチを演出して逆転の展開を作るとかじゃないかな? ルフィの戦闘における勘の良さ、ってジャンプの主人公でも数少ないレベルだと思う。

 

悟空参照要素かな? と思ってる。

 

悟空の存在の気持ち良さってあんまり回り道せずに最適解をさらっと出してくるところだと思うんだよね。読者にとってピンチは物語の起伏としては必要だけど、それが登場人物の頭の悪さによって引き起こされるのはストレスになる。バランスなんだよね。

 

悟飯は頭良いはずなのに物分かりが悪い。

 

みたいなところが主人公交代を失敗させたと思ってる。悟空より頭がキレるキャラにできなかったこと、と言うかドラゴンボールはバトルになるとシンプルになりすぎるんで、賢さよりセンスに説得力が持っていかれてるのか。絵が完成されてるだけに、バトル展開に遊びの入り込む余地がない。

 

ルフィがこの点で常にバランスが取れてる、とは言わない。むしろ頭悪くなりすぎだろ、と言う近年の言われ方に納得するところもある。とは言え、多くの場合それは戦闘シーンじゃないとも思ってる。戦いの中の判断においてはストレスが少ない男だ。

 

だからエースの死に様が言われちゃうんだが。

 

ドルドル対ゴムゴム。鉄の硬度は砕けないけど、トンカチとして使うことで突破できる、という形で能力バトルはシンプルに決着させつつ、サービスセットでろう人形化が進む速度を上げることでピンチを作り、そしてカラーズトラップで引き。

 

催眠術と毒がやたら強いONE PIECE

 

これは折に触れて語ることになるテーマですね。ともかくルフィは搦め手にとことんまで弱い。常にこの弱点を抱えてる。たぶん克服はされない。