ONE PIECE 第120話

“赤鬼が泣いた”を読み返しました。

 

ジャングルの向こうに血飛沫。

 

巨人のスケール感を伝える決闘の終わり。ここでルフィが悔しがり頭を地面に打ち付け吠えるのを、Mr.3が負け犬が鳴いてるって表現するの、残酷さが振り切れてる。

 

そこからの悪役ムーブ。

 

勝利に泣くブロギーを流れのままに拘束、そして同時にボロボロのもカルーを手土産に動けないルフィとウソップをボコボコにしてビビを攫う。雑魚扱いのMr.5とミス・バレンタインも敵として立て直す。このテンポのよい落とし方。ONE PIECEはピンチ演出が強い作品です。

 

いいピンチあってこその逆転劇。

 

これですね。カイドウとビッグ・マムが組んだ!みたいな。どうひっくり返すのかわかんねぇ感じ。本当にどうするんだろう。七武海廃止でハンコックがピンチってのも話題だけど、泳いであの島までいける女好きのレイリーが救うんじゃないかなと思うんでそっちはそうでもないんだけど。

 

いや、ハンコックが本気でピンチになったら、それはルフィとの結婚フラグなんで物語を畳む段階を意識しながらその話はやらんだろうとメタ的に読んでる。流石に再奴隷化はエグいしさぁ。

 

海軍の動きは海軍壊滅フラグでしょ?

 

世界をひっくり返すに当たって秩序維持の正規軍が機能を保ってると話が動かしにくいから一回潰しておくんだと思ってる。ついでに赤犬には地獄を見てもらうために。エースの死亡の件があの形になったのはルフィにとっての仇にしたくなかったからだと思ってるし。倒しに行く話になるとまとまりがわるくなるよね。海軍は究極的に敵じゃないと言うか悪じゃないから。

 

脱線した。

 

カルガモでなんか臆病キャラのカルーがビビを守ろうと脅されても鳴かなかった、って話をさらっと入れてキャラを立ててくるのとか、ろうそく人間をMr.5の口から説明させるのとかピンチの段取り回ながらしっかり情報を詰め込んでるのは流石のマンガの上手さ。

 

しかし。

 

孔雀スラッシャーを乳首から引っ張り出す時のビーッビーッって吹き出しはギャグだなと思う。オシャレシャツに着替えた後もあの服をしっかり中に着てる王女。いや、乳首に仕込んどく意味はたぶんないですよね、それ。