ONE PIECE 第98話

“暗雲”を読み返しました。

 

死刑台に上るルフィ。

 

海賊王の見た景色を喜んでる辺りやっぱ目標ではあるんだろう。と言うところでアルビダとバギー再登場回。伝説はもう目前と言うところ。

 

スベスベの実で美女化したアルビダ。

 

おれはお前みてェな美女知らねェぞ

 

ルフィの口から美女なんて単語が飛び出す珍しいセリフ。美貌をぶったとか言われて動揺するなど、ここの回のルフィならたぶんハンコックに石にされてた感がある。どこで性欲捨てたんだろ。幸せパンチの時点ではノリだったことになってるので、アラバスタ終了までの間だが。クロコダイルに打ち込まれた毒の影響? 毒を打たれては解毒してるんで後遺症かな?

 

もういかなる攻撃もアタシの美肌を傷つけることはできない!!!

 

群衆の目をハートマークにし、バギーをして麗しきレディー・アルビダと言わしめるスベスベの実の力はこのセリフ通りなら相当にヤバいんだが、ルフィを自分の男にする宣言の割にはこの後の遭遇がまったくなく、あんまりその凄さを確認することができないところ。七武海バギーとルフィが再戦するような展開が今後あるとも思えないしなぁ。コビーとは戦って欲しい気もするが。

 

なんだバギーか………

 

でアルビダに紹介される形で再登場したもののルフィのリアクション表情すら描かれない遠景からのガッカリライバル扱い。まぁ、うん。シャンクスと同時期に海賊になってこの強さだから尊敬される要素はないのだが、このセリフのルフィもちょっと珍しいよね。再登場した雑魚がいないので、こう言う見下した反応自体が他にないんだけど。

 

そして死刑台に固定。

 

カバジにやられてます。歴史的大金星のチャンスだった。首と手を固定されたところで柔軟な身体で即座に反撃してもよさそうなんだけど、ルフィ本人が殺される意識なかったのは次回でやるので危機感がなかったのが敗因。

 

スモーカー登場。

 

そんな死刑台広場の騒ぎに呼びつけられる本部大佐。白猟の異名はいずれ大将にするつもりで色を入れてたんだと思うんだけど、果たして本編でそこまで出世できるかはわからない現在のポジション。二年前の段階で赤犬に師事するとか、超強化フラグを立てていれば。

 

………悪ィな

おれのズボンがアイス食っちまった

次ァ5段を買うといい

 

このセリフもカッコいいオッサンとして印象に残ったに違いない。即座に煙になって受け流す、ぐらいの技量はなかった訳です。東の海でちょっとイキってた能力にかまけたオッサンって評価になっちゃうのは辛いが事実だ。

 

追っ手キャラの予定だったんだと思う。

 

ルフィたちは眼前の敵と追ってくる敵との挟み撃ちで展開するのが緊張感として必要だ、と言うようなことを物語として構想してのキャラの出し方たろうと。海軍側のスモーカーとたしぎ、海賊側のバギーとアルビダ。男女コンビなのもそれっぽい。

 

しかしどっかで必要なくなった。

 

アラバスタにおけるスモーカーの立ち位置は追っ手キャラのそれなのでその後、空島にバギーを入れなかった辺りで方針転換があったんじゃなかろうか。激化する戦いの邪魔にしかならないとか。バギーの行動原理なら空島は目指してもいいはずだもんな。ってところで、ロジャーが行ってたことを知る人物がいるとロマンの邪魔だったのが排除された理由だと推測する。

 

マクシム欲しがる男だろうし、バギー。