ONE PIECE 第119話

“姑息”を読み返しました。

 

…たとえいつの日か 何もかも失って

無人島で1人死の瞬間をむかえたとしても

おれはおれの人生を誇り

こう言って死ぬのだ!!

おれは“勇敢なる海の戦士”ウソップだ!!!!

 

この嘘つき狙撃手のウソは現実になるわけですが、この手の本音は実現しなさそうってのが悲劇なのかも? 無人島で死ぬタマじゃないもんなもう。これ目標達成できないフラグ?

 

重傷のドリーはルフィを家で潰して動けなくする。

 

何気なく家って言ってる巨大な骨はオチへの伏線なんですが、100年経った骨が強度と重量を保ってる辺りが相当に規格外の生き物。巨人と比較にならない大きさだし、ほぼ山なんだよな。どんなパワーだ。マジで。

 

戦士でなくなれば

おれは おれでなくなるのだ

 

戦いから逃げることは自分の否定である。なんらかの邪魔によって決闘の決着がつくことも神の審判であり、加護がなかった。ここまでの覚悟の根拠はエルバフの“高き言葉”なんだけど、これも太字の割に謎ワードのままな気がする。例の万物の声とかと関連するんだろうか?

 

戦士は猪。

 

そんな訳でMr.3の策略によって巨人たちが崩されると同時にビビをはじめとしたルフィゾロナミの手配されてる勢の捕縛も進行。手際の良さとか、姑息な大犯罪を標榜するだけあって、しっかりしてる。ONE PIECEでこんなしっかり者珍しいとか言ったら怒られるか?

 

ドルドルで仲間の人形を作って捕まえる。

 

近寄れば鉄の硬度のロウで捕らえる。何気にクソ便利だし、島に散らばってるはずなのに能力の範囲が広いし、位置関係の把握もバッチリ。キャンドルサービスセットにこだわらなきゃゾロとナミを捕まえた時点で麦わらの一味を壊滅させてた男ですよMr.3。ルフィはミス・ゴールデンウィークで完封できるしな。

 

そしてドリーの足を滑らせブロギーに倒させる。

 

ここまで計画通りにことを進める手腕はなかなかのものだし、ドルドルの能力はほぼ説明不要で強いのも伝わるという辺り、よく出来たキャラだ。まぁその上でこの時点ではまったくカッコよくないのも絶妙な雑魚感。ここまで知能犯を徹底したらそこそこ人気出そうなもんなのに、まったく男として魅力感じないもんな。

 

ミス・ゴールデンウィークとの関係も浅そうだし。

 

姑息の名に偽りない姑息っぷり。実は悲しい過去とかありえない。その意味で実力は見抜いてるだろうにバギーについていってるのは不思議なんだが、あそこには死ななそうな空気だけはあるってことだろうか? 七武海廃止後のもバギーの動きは物語を動かす要素な気もする。