ONE PIECE 第23話

“キャプテン・ウソップ登場”を読み返しました。

 

おれが船長に

なってやってもいいぜ‼︎!

 

初の海賊に乗り気な奴。連載当時はすぐ新たな仲間になるキャラだ、と読者は思ったんだろうか? 意外と初期は鼻が短い。ナミの胸と同様に。同様に?

 

今でこそいるのが自然だけど、落ち着いて見ると変なデザインだ。裸オーバーオール、がま口ポシェット、モジャッとしたオカッパ?頭、長い顔、デカい口、丸い目に変なまつげ。なにひとつとしてウケる要素がない。

 

しかもウソつき。

 

山口勝平ボイスで喋らなかったらどうなってたのか。キャスティングされる時点ではもうクロとの戦いは終わってるので印象が変わってると言う話はともかく、相当に攻めてるキャラなのは間違いない。

 

おれは誇り高き男なんだ‼︎!

その誇りの高さゆえ

人が おれを“ホコリのウソップ”と呼ぶ程にな‼︎

 

そんな風に呼ばれたことなかったよな、いや、ギャグか? ただのウソ? 八千万の部下共と言うウソを見破られた上でまだウソ? ともかくなに言ってんだコイツ。

 

しかし今となっては懸賞金八千万の部下共がいたとしてもおかしくはないポジション。ここで八千万“人”と書かなかったのはあえてなのかどうなのか。あえてなんだろうなー。期待しちゃうなー。

 

ウソが実現してしまう男。

 

ルフィがすでにある程度は海賊として完成された意識を持った男であることはガイモン編までのエピソードで伝わったということで、子供のごっこ遊びから本物の海賊になっていくキャラとして配置されたのは今となっては明白な一方、どうもコメディリリーフ、ツッコミとしての活躍が目立ってまだ未熟なキャラという印象もあったりで長い連載期間でゆっくりと成長させようとしてるのか、意外と真価を見せてない気がする存在ですね。ウソップ。この名前からしておかしい。

 

ヤソップが先にあったのかな。

 

やっぱり父親越えが本当の山場なんだろうみたいなことを思いながらずっと読んでて、まったく出くわす気配もないという意味で相当に温存されてる存在であるけど、ルフィゾロナミのこの時点ではまったくまとまりのない3人に同じリアクション取らせる一味の潤滑油としての役割をすでに為しているコミュ力。キャラは変なのにすぐ馴染む安心感はもうこの頃には完成されてるなと思う次第。

 

好かれる存在だよなぁ。

 

カヤはこの作品内で特に素直に美少女すぎるけどウソップのカノジョとしてまったく違和感ないとこあるもんな。この後でロマンスめいた展開が微塵もないからこそ一途に見えてるのかもだけど。