ONE PIECE 第40話

“ウソップ海賊団”を読み返しました。

 

クロ撃破、そして。

 

海賊が名前を捨てる時は

死ぬ時だけで充分だ!!

おれの名前を一生覚えてろ

おれは 海賊王になる男だ!!!!

 

おれはなる!のパターンに入ってない言い回しであり、倒した海賊に対しての名乗りを含んだ宣言。ここ、凄いルフィがいい表情です。大人びてる。もしかしたら一番かもしれない。

 

血を流してぶっ倒れるルフィを受け止めるナミ。

 

ヒロイン感あるなぁ。こっちはアーロン編があるので一番ではないけど、心から仲間になってない状態だからこそフラットにルフィをひとりの男として見てる感じが好き。航海士は必須キャラではあるけど、この距離感で峰不二子的に冒険に絡むルートも見たかった。

 

モンキー・D・ルフィのモンキーはモンキー・パンチ先生から取ってる説。

 

ルフィの名前は全部が謎なんですよね。まず主人公にルフィ。もはや有名すぎてあれだけど、根本的に言いやすくもないし、音としてもこもり気味で結構アニメじゃ声優泣かせだと思う。ルからはじまる主人公なんて、ルパンぐらいしかいねぇよ?

 

そんな連想ゲーム。

 

で、モンキー。

 

無国籍感を出してるにしては直球すぎる英語で猿。ルフィ自身も自覚してる節があるけど、モンキー家ってなんだと。よく使われる系とかでもないみたいだし、目立ちすぎるよね。ガープ出るまでは偽名かと思ってたけど、そうじゃねぇし。

 

で、そうやって見るとルフィゾロサンジナミ辺りのキャラ配置はルパン三世的かなというようなことを長らく思ってました。スモーカーは銭形になるだろうみたいな。なんなかったんで、まぁモンキーは再び謎に戻ってますが。

 

ちょっとね、絵柄に近いところもあると思う。

 

それはさておき、ウソップは筋を通してこの事件をウソにし、自らは海に出ることを宣言して海賊団を解散。4歳から子供を連れ回して悪影響を与えた、というほど、にんじんたまねぎピーマンの三人は海賊ごっこに染まらず自分の夢を持ってるのが笑いどころであり、そして泣きどころでもある。いい子らですよ。

 

それぞれの野望の火をたやすことなく

己の道をつき進むことをここに誓え!!!

 

ウソップはキャプテンとして海賊団の連中の人生をちゃんと考えてた。勝手に下りて勝手に殺すクロとは器が違う。人生設計として考えたら海賊はありえないって話はさておき、一般感覚をちゃんと持ったツッコミポジションであることもキャラとして立ててる名場面です。

 

本人はゴッドになっちゃうけど。

 

勇敢なる海の戦士の自覚でそうなるならいいんだけど、棚ぼたポジションがなかなか抜けないのが近年の不満点。ルフィはともかくウソップはもっと成長キャラでよかったと思うんだけどな。