ONE PIECE 第118話

“誰かいる”を読み返しました。

 

悪魔の実の…能力者

だったカ…………!!

あなどった………!!

 

と言うことで酒を爆破されてキレ、ルフィと対決したドリーは侮りつつもほぼルフィを封殺してる。ゴム人間だから打撃ダメージが入ってないとは言え、剣の上を走って突っ込んできたところを盾で叩き落とし、ロケットを爆破された腹に直撃されながらも踏みつけてる。ゴムの力抜きでパワーで上回る要素ないから普通は詰みだ。

 

対チビ人間の戦闘経験がやっぱ豊富なんだろう。

 

実際、海賊として戦ってきた相手は常に小さくなる訳だから攻撃の精度が高い、ってのは納得感あるところ。この辺はしっかり設定されてると思う。巨人が巨人だから小さい人間を見落とす、みたいな弱点描写は今の所ないよね。むしろ感覚的には鋭そう。

 

おれは怒った!!!!

 

で、やられつつもトドメは刺されなかったルフィは冷静にこの様に紛れ込んだ第三者の存在を意識する。そして視点は飛び、Mr.3によってドリーとブロギーがそれぞれ100年前に一億の賞金をかけられた海賊だと明かされる。

 

100年経てば物価なら10倍くらい軽く行く。

 

懸賞金が強さそのものの評価じゃないとしても、現行の四皇幹部か、それ以上の脅威とみなされてたことは間違いない。巨兵海賊団、青鬼のドリーと赤鬼のプロギー。現在の鬼であるカイドウとぶつかって欲しい異名だ。

 

しかし気になるのはなんで海賊だったのか。

 

Mr.3の語るところによれば海という海をあらし回り町という町を焼き尽くしたらしいんだが、100年で丸くなったにしてもこの2人が理由なくそこまでの悪行を働いた凶悪さがあるようには見えない。2人は戦士であることは語るが、海賊をやってたことについて特には語ってない。そもそも100年前は大海賊時代ですらないし、噂のロックスよりも前だ。

 

これは結構、伏線なんじゃないかと思ってる。

 

世界政府に対する敵対者だから海賊であり、世界会議に巨人がいないことや、ハイルディンが新巨兵海賊団として名前を継いでることを考えると、なんらかの明確な理由と動機で反逆してる可能性は高いと思う。寿命も長いし、独自の信仰を持ってる巨人族だからこそ空白の歴史について知っているとしても不思議はないからだ。300年生きる人たちにとっての800年の支配なんて3世代以内、風化するには短すぎる。

 

懸賞金は解除されてない。

 

100年も表舞台から姿を消して決闘に明け暮れてた2人に対して未だに脅威を感じてる世界政府って辺りも推測を補強すると思う。Mr.3とMr.5の間では取り合う必要のない手柄として軽く語られてるけど、いくら寿命が長いったってこの評価はもっと真剣に考えるべきだったよね。せめてクロコダイルにその存在を報告してれば。

 

と、そんな感じで深読みしつつも決闘再開。

 

我ここにあり戦士ドリー!!!!

…せめテ…ゴブッ

エルバフの名に恥じぬ戦いを…!!!!

 

血を吐きながら情け容赦ない殺し合いに挑むこの戦闘民族の戦闘民族たる理由ってなんなんだろうと考えると、この圧倒的戦力がそうまでして戦うべき脅威がこの世界の歴史上に存在したってことになるんじゃないかと思う。それがワンピースと絡むかどうかで言えば、偉大なる航路の最初の異民族として登場してる以上は繋げるつもりでなければむしろ不自然だ。