“下へまいります”を読み返しました。
割と酷いサブタイトルだと思う。
ゴムゴムの戦斧でアーロンを建物1階まで叩きつける回。いや、本当にお話は良いのにサブタイが記憶に残らないことこの上ない。まぁ毎週考えるのは大変なんだろうけど。
頭がいい…
他の人間どもをドブネズミとするなら
さしずめクソ生意気な猫ってところか…
いずれにしろかわいいもんだ
アーロンによるナミの評価。測量室に閉じ込め海図を永遠に書かせ続ける。メシも与える好きな服も買ってやる。まぁ、これを仲間と表現するのは語弊があるが、奴隷労働の種類としては上等な方ではある。海図を書く能力があんまり冒険で生かされたことはないけど、10年これやらされれば相応のプロフェッショナルだし、同時に海賊専門泥棒として村を救うべく金集めしてたんだからナミのタフネスも普通じゃない。
しかしルフィは奴隷を許さない。
自由を奪う敵とみなしたので測量室を破壊にかかるところから、机からやたらと部屋のものをふっ飛ばす名シーンです。ウソの海図を書いてバレるナミ、海図を書き上げるまで部屋から出られないナミ、孤独に耐えるナミ、苦しく辛い戦いの記憶と結びついた諸々に察するナミ。
居たくもねェあいつの居場所なんて
おれが全部ぶっ壊してやる!!!
アーロン自慢の鼻をへし折ったルフィのセリフはパーフェクトです。そう言うことだ、と言う納得感がここに集約されてますし、この海でもっとも自由な男である海賊王の言葉です。ぶっ壊す規模が大きくなっても、自由のためという軸がブレてないことはワノ国でも見られますね。
自由すぎていよいよ秩序を破壊しつつあるけど。
世界政府に喧嘩を売った辺りからはある種のテロリストであることも織り込み済みでの物語なんだろうけど、果たしてどう納得させるのかな? とは思うところ。ひとりの女の子を助ける物語と世界を変える物語をブレずに一直線でやりきれるのかは正直わからない。類例が少ないんだよね。
海賊だから無責任でもまとめられるけど。
自由が至上の価値である、って話は理想と現実のバランスを取らないとなかなか納得感を得づらいところだと思う。日本人に限らず意外と人間って自由に生きられないものな気がするし。