ONE PIECE 第75話

“海図と魚人”を読み返しました。

 

表紙集中連載バギー一味冒険記最終回。

 

ジョニーの口からナミがウソップを殺したと伝えられる回ですが、印象的なエピソードが多いアーロンパーク編で内容的には忘れられがちなところだと思う。サブタイトルから内容が思い出せたらフリークだ!

 

海軍第77支部准将プリンプリン。

 

はい。思い出せましたか?

 

長いONE PIECE連載の中で初めて確実に死んでるっぽい名ありの海軍将校です。多少なり名の通った精鋭部隊を自称しながら、はっちゃんクロオビチュウのアーロン一味幹部3人にあっさり沈められた人。そして魚人が魚人の優位性で海戦ならばあっさりと征することができると示された数少ない事例。

 

重要な割に記憶に残らない!

 

なぜかと言えば、ナミの作る海図と魚人の能力の組み合わせはルフィたちも打ち破ってないし、おそらく打ち破ることはもうないからである。岩礁を潮の流れにぶつけて大渦を発生させ船を沈める。マップ兵器的なこの戦略への有効な対処法はまったくない。

 

アーロン帝国の勝算。

 

今の視点から見れば個人の武力では偉大なる航路で存在感を出すのが無理だと知っていたからこそアーロンは東の海の地上を征服した上で、ナミに海図を書かせ、徹底的に先手で船を沈めて海軍を封殺、支配することを目指していた。この具体性に関しては脅威だったと思う。

 

使い勝手が謎な古代兵器よりヤバい。

 

このエピソードの中では助けを呼んだゴザの絶望として描かれてるけど、麦わらの一味含めほとんどの海賊が海戦での優位性を数でしか示さないことを考えると、この先見性はもっと評価されてもいい。魚人の助けがあればナミの書く世界地図が既に書かれていた世界地図ワンピースと同じみたいな展開さえありうる。

 

ワンピースの正体が世界地図。

 

少年マンガとしては発見しても地味になるので、ないかな? とメタ的には思う予想なんだけど、この世のすべてを手にするひとつなぎの大秘宝としては現実的にありえなくもないし、ご承知の通りONE PIECE単行本の表紙背景はずっと地図と言う最強の伏線がある。いかん。何気に正解を口にしてしまった感がある。ナミの夢に関してはそれこそエピローグ後の達成しかありえないって点でも過去の大秘宝と新しい時代の大秘宝が両立する点でロマンあるしな。

 

余命がなかったロジャーにはできなかった。

 

おそらく大量破壊兵器なのは間違いない古代兵器の運用に正確な地図が必要不可欠なのは言うまでもなく、天竜人と言う独裁者の力が歴然と存在するこの世界では支配が傾きすぎてまだそれを手にするには早すぎた。自由を求める海賊王がそれを手にすることで本当にひっくり返すことができる。そんな妄想をプリンプリンと言う噛ませ海軍の存在から広げてみる。どうですか?

 

ホント早口でキモいヤツだ。