読みながらこれ最終回か? ってなるのに引きが強い!
時系列をぶっ飛ばしてその後の未来も既に描かれて結婚も決まってる樺山くんと金剛寺さんのラブロマンスはしかし段階的には「おっぱい いいですか?」だったりする。
初心な話、のようでそっから一気に将来まで決まる。
このダイナミックにミニマムな展開は変身ヒーローを巻き込みフリーエネルギーを生み出しカラフルなマンガになる。なにをいってるのかわからないがそう言う物語の説得力の使い方。見たことないし、刺激的だ。
ガチャガチャで未来は分岐する。
実験的作品のようでもあるけど、ベースが地に足がついていてそれぞれのキャラもきちんとそれぞれの人生を生きているからハッピーエンドは揺らがない。切なかったりなにもなかったりとんでもなかったり。
未来は想像を超えている。
前巻で気になってた樺山くんのツノが折れてた件は話として回収されたなと思ったらなんか二本目も折れてた。金剛寺さんはもう言うほど面倒臭くもなく、出産を乗り越え、ハチャメチャに息子を可愛がってるお母さんになってて、もう話としては終わってるような気もしなくもないけど、こうなってくるとどうセックスに面倒臭く挑むのかは読みたくもなるな。
雑誌の色的にそこまではやらんか?
ポジティブな話ばかりしてるようでネガティブな内容を包み込もうとする優しさみたいな読み応えのエピソードを読者の予想できない角度から叩きつけてくる暴力的なまでのマンガパワーはちょっと元気になれるので素敵だ。