“分相応”を読み返しました。
ゲンさんが武器持ってたので反乱とみなされてアーロンからみせしめにされそうになる話。なんつーかあらためて見るとなかなかにゲスだな。
そう生きることは大切なことだ
生きているから楽しいんだ
分相応にな!!!
生物はみな生まれながらに平等じゃない、と言うアーロンの主義主張が魚人の苦難に由来するとわかっている今でさえ、ここまで言われたことを許せるかって話になると難しい。ナミはよくはっちゃんを受け入れたよな。それこそ子供の頃から8年の悪夢だった訳で。
で、ウソップが助けに入る。
ビビりながらもアーロンに火薬星をかまし、魔界から来た男ウソップ大魔王を名乗って見せる。勇敢なる海の戦士の自称もカッコいい。まぁ、このパターンは逃げる前フリなところはあるんだが。
下等な人間の反乱は許さん。
そんな感じでアーロンをキレさせ、村を潰すと奉貢が減るんで魚人たちは撤退、なんとかゲンさんの命は救われた。ここでまかり間違って死んでたらナミを取り戻すのはおそらく不可能だったのでファインプレイである。
一億ベリー稼いで村を買う。
海賊専門泥棒ナミの目的と行動の意味が明らかになり、ベルメールさんの墓の前の姿でヒロインであることが確定した瞬間でした。ここ最高に可愛いっすね。憂いを帯びてるところが。
仲間になってからはちょっとオカン要素が。
仕方ないのはわかってる。ルフィは肝心なところ以外で頼りにくい男だし、舵取りできる存在はナミしかいないし、それはジンベエが加入しても変わらんと思う。実際のところ泥棒猫やってたくましく生きて来たからこそのナミと言うキャラなんですがアーロンパーク編ではそのたくましさの陰にあった素の部分が見られる貴重なエピソードでもあるんですね。長期連載なのにナミがヒロインしてるのこことストロングワールドぐらいだもん。
幸せになってほしいと思ってるんだが。
海賊として名を上げてしまった彼女の行く先がどうなのかはわからんよなぁ。世界地図作ってボロ儲けして笑ってるエンドぐらいは見えるが、ここらで見せてる平凡に生まれ故郷を守りたい女の子の延長線上にあるものは得られないかもしれんよなと言うのはある。
9巻突入。
1999年7の月。ノストラダムスネタと言う時代を感じる作者コメント。ここで20年前か。どんどん通じなくなってるだろうなぁ大予言。いや、自分自身もそのブームは歴史としてしか知らんが。