“男ウソップ大冒険”を読み返しました。
魚人にビビってゾロを島流しにした話。
このサブタイでいいのか? みたいなことを思いますが、ナミ離脱中サンジ合流前ってことで、周辺情報とかをちゃんと聞いて理解できるキャラが彼しかいないので大冒険してもらうしかなかった訳です。一味の役割分担と言うより、消去法的に。
家をひっくり返された町。
そしてチンピラ魚人との遭遇。人間の十倍の力を生まれながらに持ってる。と、まぁこの世界は魚パワーすごい訳ですから海王類に腕を食べられることもあらぁな。そんな辻褄合わせは最初から出来ているのだ?
ノジコ登場。
ナミの義姉妹。いいよねサバサバ系ヤンキー姉ちゃん。それでいてナミに殴られた少年チャボに情のある説教もかます。カヤノジコと初期のゲストヒロイン枠はルフィとの絡みが薄いのが特徴。あ、チャボの名前はわりとカルトクイズだと思う。名前はついてるけど作中でだれかにそれを呼ばれたりはしてなかったと思うので読み返すまでまったく記憶になかった。
魚人に手を出すと殺される恐怖政治。
奉貢と言う上納金この辺りの統治思想が天竜人の模倣だったということになったのは予定通りなのか単にヤクザ映画的な意味での定番だからなのかはわかりませんが、前回と合わせて魚人が単に異形の怪物ではなく頭もある悪人と言うポジションとして認知しやすくしてるところはあるね。
逆らわなければ殺されない。
力を背景にした支配とルフィの目指す海賊王の自由との対立構図はこの辺りから。海賊も行くところまで行けば、奪う側を飼いならす方向に向かうという話であり、ここに初期から意識が向いてるのが凄いところだと思う。実際、無軌道に奪い暴れるだけの世紀末モヒカン系キャラが少ないってとこが、バイオレンスを薄めて広く受け入れられる下地になってるとこだしね。
死にかけのゾロはアーロンパークへ。
ともかく弱体化してるよを結構な頻度で強調してるのは後々のパワーバランスを意識してるからだなぁ。負けねェ宣言直後で負けたら困るみたいなこともあるし。