ONE PIECE 第63話

“死なねェよ”を読み返しました。

 

あんな奴になんか

殺されるな!!!

意地で生きろ!!

わかったな!!?

 

サンジと結果的にルフィも庇って毒ガスを食らったギンをカス野郎と罵るクリーク。ゼフという人質はこの状況においてぼぼ唯一の勝ち筋だったことを考えると事実ではあるんですが、まぁルフィはキレるよね。

 

で、選ぶ戦い方は正面突破。

 

手段を選ばない相手に対してのアンチテーゼであり、ルフィが格上であることがすでに確定してる状況においてはハンデ戦でも圧倒すると言う見せつける戦いです。いやなんかアニメの記憶なのか長く戦ったような気がしてたけどクリーク戦たった4話だからね。

 

まずはクリークの自信を砕く。

 

海の上の狭い足場で遠距離から槍を飛ばし、近づくなら剣山マント。いやそれどっから出したんだとかは気になるけど、要するに腕力なんか無効だと言いたいところにゴムゴムの銃弾炸裂。ルフィ躊躇なし! ここの冷めた表情はちょっと最近じゃ見られない。

 

たかが槍とか針のマントぐらいで

おれの墓場って決めるな…!!

 

戦闘って意味じゃ的確なんだけど、ルフィがやってるのは基本ケンカなんで、そういうビビらせるためのギミックみたいなのには冷たいんですね。ゾロが死んでも敗北を拒否したのを見た後でそら海賊王がそんなもんに動じるわけがない。ギンが毒ガスを吸っても筋を通すのとも違う。要するに戦ってる場所が違う。

 

たまにいるんだ

標的を決めたら

死ぬまで戦うことをやめねェバカが…

 

ゼフのセリフ。ONE PIECEの強者はそう言う奴なんで! と言う尾田栄一郎の決意を語ってるところでもあると思う。その意味じゃエースは負けただけなんですよね。黒ひげも赤犬も標的になった。どっちも勝てなかっただけだ。バカは死ななきゃ治らないんで!

 

ルフィもよく負けるし。

 

ここから8巻。後半はもうアーロン編に入ってる。やっぱ序盤のテンポの良さは読みやすいよなぁ。とか思いつつもキラーがああなった展開とか、海賊のエグさは序盤はあえて抑えてたんだなとも思うところ。アーロン帝国はミニ天竜人だからなぁ。やりたかったのはハードな路線なんだろうか。