ONE PIECE 第34話

“執事クラハドール”を読み返しました。

 

カヤ到着、クロ言いたい放題。

 

ルフィが目覚めて形勢逆転なんですが、お嬢様が間に合ってしまったことでネタばらしが行われる回。ウソップはウソつきとしての筋を通せなかった、とも言える。三年間、両親が死んで辛かった時も支えてくれた人物ですからね。信じたいと思うのは当然ですが。

 

夢見るお嬢様にさんざんつきあったのも

それに耐えたことも…

全ては貴様を殺す

今日の日のためっ!!!

 

唇を噛んで涙を流すカヤはやたらと美少女。三年も耐えられたら疑えないよなぁ。ウソップのホラ話を受け入れて笑える子と言う育ちが良い上に性格も良いこのマンガらしくない存在ですが、ここで泣かせるために配置されてるとすれば尾田栄一郎はドSだろう。

 

その傾向は今後も生かされていく。

 

泣いたヒロインの数を数えたらキリがないってくらい酷い目に遭った女子が多いのがONE PIECEですが、まぁ男が酷い目に遭って泣いてるのを見ても面白くないと考える確固たるエンタメ精神でもある。

 

巨乳は夢!みたいな話よりもフェミニストを怒らせてそうだが、曲がらんよねこの辺は。結婚したり子供できたりして変わる漫画家が多い中、このスタンスを維持してることが奇跡にも思えるけど、初期から一貫してるから自覚的なんだろう。

 

平穏が欲しいクロ。

 

村人からの信頼が笑えて居心地がいいものになった、と言ってる訳ですが、ウソップが海賊が来る騒ぎを起こした時点で偶然というにはタイミングが一致しすぎるし、少なくともウソップ海賊団の三人はクラハドールが首謀者だと聞いてるんで疑惑は残す形でしか決着しないから計画は破綻してるよな。なんかクロネコ海賊団のテンションは村人皆殺し的なノリだし、平穏を維持できないやり口すぎる。別にジャンゴの催眠術と不自然でない程度の強盗とかで十分だった気が。

 

ルフィたちの絡む余地がなくなるか。

 

クロはカヤを絶望させたかった、ネタばらし込みで、ってとこなんでしょうね。性根が海賊だから。いずれは村の平穏にも飽きてまた海賊やりはじめたりするだろうヤツ。ウソップに殴られたことも根に持ってたし。

 

靴のデザイン変だし!

 

まったく覚えてなかったんだけど、クロってこんな靴履いてたっけ? ルフィに殴られる締めの決まり具合で意識してなかっただけかもしれないけど、クロネコ海賊団と同じストライプ。正体を隠す気がなさすぎるのか、あえてなのか。