ゲームプレイ日記 AtomicHeart クリア

割と熱い展開だったんです。

 

昨日の段階ではもう二カ所ぐらいの巨大施設探索を経てボスに向かうだろうという感触で、実際ステージは二カ所あったんですが、片方は戦闘がないほぼ真相を語るパートになっていて、もう片方、プレイヤーが最初に降り立つ(ゲーム的には宣伝にも使われている)近未来的空中都市では本拠地に直接乗り込む形になっているので逆に短かった。

 

最初の頃の感想で尻すぼみの予感と言ってましたが、当たりでした。

 

空中都市での戦闘がなくて「最後には落ちるだろエンタメ的に」という予想も裏切られたという点では間違いなく尻すぼみだと思います。どう考えたって最初に歩かせたのは後で戦うためだと思うじゃん……。

それはそれとして双子との戦いは切なかった。

 

この双子がなんなのかはネタバレなんで語らないですが、戦って止めるしかないって点で自分が何者か理解した主人公とプレイヤーの気持ちは一致してたと思うんです。途中でネタにしたロボットを性的対象として見る話を含めるともう絶対的に止めなきゃいけない。ここでレフトと戦い、この先でライトと合わせて双子との決戦になり、それがラスボスです。

 

倒せて、そしてどうなるんだ?

納得がいかないバッドエンドって訳ではないです。

 

ある意味でこの物語ははじまった段階で終わってたって点で、共産主義とその未来を目指す人物の野望というその設定自体にプレイヤーが介入する余地が無いから問題があるとは言えるんですが、まぁこのゲームのスタイルを見て素直にハッピーエンドだろうと思ってプレイする人は多くないだろうし、人間に関しては大虐殺という作中の状況を見ればなにがハッピーなんだとはなるんで、リンボで主人公が最後に観る光景は救いがあるとも言えなくはないんですが、その先はあれだからなぁ。

 

資本主義社会に生きる人間としてはそんなにね……。

完成に至る一年、ロシアのイメージが第二次大戦後最悪だった訳で。

 

長期間作りすぎたせいで不自由になったって点で製作者側には不運な結果になったというか、これを自業自得というのは違うと思うし、作中で引用してた昔のカートゥーンアニメが不適切だって白画面にアップデートしなきゃならなかったりとか、世の中の窮屈さも増してる状況を見るとこの結末はある意味で妥当なのかもと思う。

 

風刺としては正鵠を射てると思う。

 

ゲームとしての楽しさに関しては能力が揃ってくると色々と駆け引きのできるバトルになるんで後半は楽しいよ。序盤はイージーでもクソほど辛いけど……探索ゲーなのにフィールドで敵が高速で無限修理されて落ち着いて歩いて回れないって点は設定的には正しくても曲げるべきだったと思うけど。敵を倒しながら隠された入り口を探すのがめんどくさくなってほとんどの施設をすっ飛ばしたのは私です。

プロローグ長い……いや余計なコメディを突っ込み過ぎた?