ONE PIECE 第199話

“HOPE!!”を読み返しました。

 

お前の声なら

おれ達に聞こえてる!!!

 

ボロボロ泣くビビに一言で希望を与えるルフィの気が利きすぎてるセリフ。共感能力は高いと思うんだよね。他人の気持ちはわかってる。ただ一方で協調性はないし常識も怪しいから行動がおかしくなりがち。そのアンバランスが性格を読み取らせない。難しい主人公だよね。どんな奴かって説明がなかなかできなかった。今は自由な奴で通るのでいいけど。

 

ペルからは既に信頼を得てるっぽい。

 

気をつけろよ、とか言われて戦闘に関しては任されてるんだけど、ルフィとペルがどんな会話をしてそこまでに至り、背中に乗せて飛んでくる流れになったかは割と想像できない。軽く模擬戦ぐらいはしたんだろうか? アニメで補完されてたっけ?

 

クロコダイル、葉巻を一気に吸ってイライラ。

 

チンピラの顔だこれ。殺したと部下たちにも伝えた手前、かなりの失態だし、プライドを傷つけられてる。ここから余裕アピールしようとしてさらに攻撃を受ける流れのフリとして絶妙にムカつく顔でもある。

 

悪ィ みんな

おれ あいつにいっぺん負けちまったんだ

だから もう負けねェ!!!

あとよろしく

 

ここで広場に一味が集結。ルフィは正直に敗北を伝えて仲間を頼る。チンピラのクロコダイルとルフィの差はトップとして素直に失態を認めるかどうかって点なんだろうな。そしてボス戦に集中することを先に宣言するから、仲間たちの頑張りも物語に組み込まれる。全部引き受けないスタンスは一貫性がある。この辺りの行動原理は感覚的なものなのか、弟属性なのか。

 

そして見開きパンチ。

 

ロケットで宮殿へ飛び上がりつつもシンプルに顔面へ叩き込まれる拳。何度も何度もスナスナで避けられてきた攻撃をここで一気に攻略するカタルシスは凄い。言葉の希望と拳の希望が最高潮である。そしてゴムゴムの丸鋸。わかるようなわからんようなアクションの技。腕を伸ばしつつ自分は縦回転しつつで突っ込んでるけどインパクトは一撃のみだから鋸? 威力上がってるんだろうか?

 

スナスナの弱点は水。

 

ロギア系でここまて簡単に使えて露骨な弱点要素があるのはちょい不運な実である。血でも固まるにも繋がるけど、液体的な要素のある能力だとメタられ過ぎるよな。たぶんモチモチとかだとくっついて殴られるぜ? 砂自体に攻撃性がないからなぁ。

 

こっからがケンカだぞ!!!

 

大事の中心にいながら、あくまでケンカであると宣言させる。この辺のバランス感覚がONE PIECEである。ルフィ本人はあんまり民衆の衝突とかに目を向けさせない。見てないから責任も負わない。そういう自由ね。バトルで説教させない、ってのがドラゴンボールフォロワーなポイントだと思う。