ONE PIECE 第101話

“リヴァース・マウンテン”を読み返しました。

 

偉大なる航路の入り口は山。

 

本格的な冒険のスタートと言うことで、五人が揃って船内でミーティングをしてると言う光景。見慣れた、いや、ルフィが椅子に座ってまともに参加してるのに違和感があるな! いつから面白いところしか聞かない感じになったんだっけ?

 

だいたいなんで“入口”へ向かう必要があるんだ

南に下ればどっからでも入れるんじゃねェのか?

 

不思議山の説明を受けての当然の返し、しかしこの発言者はゾロである。方向音痴設定の過激化が進んでなかったので南へ下るとかどの口で言ってんだ的なツッコミは入ってない。つーかこの初期ミーティングだと定番化するサンジとゾロのケンカ絡みがなくてちょっと距離感あるのが新鮮である。

 

凪の帯。

 

偉大なる航路は無風の海域に挟まれている。基本設定を説明しつつ、見開きで登場する大型の海王類。本気でデカい。メリー号が眉間にのるサイズの大型は実際のところこの後もまともに相手してないので実は最強生物ってことになってもおかしくはないんだよね。古代兵器しらほしがこんなん召喚して暴れさせたら船なんてひとたまりもない。

 

凶暴性を見せてないのが救い。

 

海軍は独自技術で渡れる、ってことになってるカームベルトだけど、たぶんクリークはここ通過して東の海に戻ってきてるし、運はあるだろうけど、人間を積極的に食う習性はなさそう。その点でシャンクスの腕を食ったアイツは凶暴さがあるんであの種の大型が出れば脅威ってことなんだろう。

 

赤い土の大陸。

 

レッドライン。ONE PIECEのファンタジックな世界地図的に言っても謎の大地。星を一周ぐるっとまわれて、カームベルト人間を対して直角に存在する時点で人為的と言うかなんらかの意図でそう存在してると疑われるもの。海面からだとてっぺんが見えないほどの高さ、って上を頑なに見せないんだよね。面積的には相当あるわけだけど、高度を考えると人が暮らせるか疑問ではある。でも、空島が存在する時点でそれよりは低いはず。

 

不思議山の運河。

 

海流で山の頂点まで駆け上がるところの入口には門というか鳥居というか、人工の構造物がある。この柱には龍みたいな頭の魚の模様が描かれてるんだけど、改めて見るとこれなんなんだろう。天竜人の名称が出た時はこんな姿か、と思ったような気がするけど、全然違ったわけで。海王類のなにかを模してるにしても、海王類がこの世界の人々に特殊な畏敬、たとえば神みたいな扱いを受けてる様子も記憶する限りないんだよね。

 

失われた歴史の遺産、だったり?

 

この時点では超長期連載となることは尾田栄一郎も意識してないだろうから、伏線を張るポイントとしては妥当なところ。入口があるからには出口もある、みたいなことを考えるとラフテルに至る道のりのどこかでこの意匠を目撃するかもしれない。