“DARTS”を読み返しました。
アーロン戦は本番。歯ガムで同胞を盾にされて頭にきたところにルフィ自らも牙として装着するギャグムーブ。まぁ基本アホが考えながら戦ってると言うことなんで、効果的な戦法ばっかり編み出さないのはリアリティではあるんだよね。
緊張感を削ぐので嫌う人がいるのもわかる。
しかしサメに噛まれて一歩も退かずに地面へ叩きつけることで腕を食い千切られる危機を本能的に回避する展開から緊張感を一発で取り戻す緩急はマンガとして上手い。人間を舐めてるアーロンもガチになってくる流れが出来上がる。
鮫・ON・DARTSと言う技。
海中で加速し、自慢の鼻で突き刺す。それはいい。でもルフィをバカにできない程度にはなんか間抜け感が漂う技なのだ。シリアスなギャグと言うか鼻で地面に突き刺さってる姿勢の良さが変というか、そこから普通にさらにDARTSしてくんのアクションとして意味不明だとかなんとか。
隠れれば当たらないよね?
加速のために海中に潜るから、そっから見えない位置には当てようがない技。ルフィはここで鼻をへし折るために逃げないわけだけど、そんな奴が何人もいたとは思えないし、そもそも地上攻撃技として存在するのが謎だ、と思ってたんだが。
見聞色使えりゃアリになるな。
この技がアーロンのオリジナルなのかどうかはわからんけど、魚人の体格を武装色で固めて船に突撃すりゃそれこそ連続して突っ込める魚雷である。覇気を身につけた魚人がジンベエぐらいしか思いつかないとかはさておき、船が移動手段の主体の世界じゃやっぱ相当にヤバい種族だよな。なんで負けてるのかわからんぐらいには。
意外と賢い技なのかもしれないDARTS。
アーロンがそこまで自分を鍛える性格だったら東の海で人間いじめて帝国気取るような海賊にはなってないんだろうけどねぇ。同胞とは言え、ジンベエがこいつを逃したことがどうも微妙に感じる。責任持って自分の部下、にはしたくなかったんだろうけど。