ONE PIECE 第68話

“4人目”を読み返しました。

 

説明不要のサンジ加入回。

 

つきあおうじゃねェか

“海賊王への航路”

バカげた夢はお互い様だ

おれはおれの目的の為にだ

 

カッコいいこと言ってますが、彼のオールブルーは人魚たちの海で見つかっているのです。透明人間になる夢もそうなんだが、結構な頻度で目先の欲に惑わされるタイプなのなんなんだろう?

 

ヨサクが来たので出発が急かされた。

 

パンザメは結構かわいい生き物。人間にかぶりつく獰猛さはありそうだが歯が丸い。はるばる魚人島からうちのメシを食いに!? みたいなセリフで次の展開へと布石を打ちつつ、ゼフとサンジの別れへと一気に話を進めていきます。

 

やめとけタバコなんざ

舌が狂うぜ

へへ…

大人だろ!!

 

バラティエの回想の中で、二人だけの同じ思い出を別視点で見せるたった2コマの回想なんですが絶妙だよね。コックなのにタバコ吸ってると言うのは実はリアルだけど、少年マンガ的には違和感もある部分を上手くまとめてる。

 

おい サンジ

カゼひくなよ

 

で、名シーンです。ここのくだりでルフィがなにかを察したような顔してますか、カゼなんか引いたことないヤツです。いや、確かドラム王国編前で確かサンジもカゼひいたことないって話だった気がする。ナミが倒れる15巻をチェックしたら病気自体かかったことないって話だった。あれー?

 

連載の長期化は残酷だ。

 

ま、ゼフはチビナスと言いつつサンジの体調を長年気にかけていて、だからこそ病気ひとつしないで料理と脚技の後継者になったのだからサンジが涙を流すのも土下座して感謝を表明するのも読者の心にグッとくるのは変わらないと思いますが。

 

……バカ野郎どもが……!!

男は黙って別れるモンだぜ

 

あらくれクソコックたちの憎まれ口を叩きあう関係にある熱さ。ここはかなりストレートかつシンプルに描いてるよね。ONE PIECEは別れのシーンに力を入れてそれぞれの舞台の印象を良くして話を締めるのを徹底してる作品だと思いますが、バラティエ編がスタートラインな気がする。

 

ウソップ海賊団解散からだろ?

 

あれはウソップが大人へと踏み出す儀式っぽくて、そして未だに踏み出しきれてない気がして、評価が定まらんのよな。ウソップより3人の方が大人だったりする点もこう、どうも。