ONE PIECE 第53話

“サバガシラ1号”を読み返しました。

 

ミホークに場を引っ掻き回されたクリークがバラティエを奪いに動く話。世界一を見せられた後で敵キャラとして強さを見せなきゃいけない偉大なる航路の落ち武者、ぶっちゃけ演出的には難しい。

 

そこでサバガシラ1号?

 

そもそもバラティエの魚ヘッドがサバってことに微妙な疑問があるわけですが、機動力があり、連射性能を持つ大砲を撃ちながら突っ込んでくる船って何気にこの世界じゃオーバーテクノロジーな気もする。

 

大砲の連射って海軍でもやってなくない?

 

ギャグです。ミホークで徹底的にシリアスに振った反動を笑いで砕きながら場を慣らしていく。サバガシラの超性能をクリークが片手で止め、投げ返し、サンジが片足で落とす。リアリティラインを下げてONE PIECEらしい勢いのあるバトルに戻してる訳ですね。

 

自覚的なのか感覚的なのか。

 

クリークは悪魔の実の能力に対抗する術がゼフの航海日誌にあるはずだ、と部下たちを盛り上げる訳ですが、この辺りはかなり的外れなんですよね。仮にミホークが能力で船を斬ってたとしても、打つ手があるってもんじゃない。

 

そもそも東の海で四皇って知られてないのか?

 

ロジャーのライバルであるところの白ひげだけを取り上げても、能力が明らかだからって勝てる要素が出るような相手じゃないことはわかりそうなもんなんだが。隠してるとも隠せるとも思えないし。本当に情報が足りてないよな。東の海って報道規制でもかかってんだろうか?

 

最弱の海ってことにしてある?

 

アーロンの存在にしても支部を抱き込んだぐらいで危険度を評価しなさすぎたとは思うよね。魚人島編の設定がこの段階で固まってたとは思わないけれども。シャンクスがのんびりしてたことといい、全体的に世界から置いてかれてる感がある。

 

それがだれかの意図によるものってことになるのか。

 

ガープがエースを匿ったことも、ルフィを置いてったことも、東の海にこそなにかがある。ってことで、それは世間的には隠されてるとすれば辻褄は合ってくるのかもしれない。

 

と言うようなところで6巻は終わり。

 

月一冊消化ペースとか言ってたけど何気に加速してるかな。半年で八冊ぐらいいければ6年で九十六冊で現在の既刊分は超えられる。追いつくのは7年ぐらい? まだまだ先は長いな。そもそもこのペースを維持できるとか自分を過信しすぎだし。