同じ相合傘ネタでこうも違う。
かぐや様と上野さん。
結果的には上野さんの不憫さがさらに強調されて良い効果が出てたと思いますけどね。しかし変なシンクロだ。今の中高生に相合傘に憧れるきっかけとかあるんだろうか?
そもそも元祖はなんだろう。
ラブコメではよく見かけるけど定番的な名シーンとかはパッと思い浮かばないような、むしろ古い映画とかなのかね? 無学を晒してるかもしれない。しかし現役中高生当時でさえ憧れた記憶がない。
いや、田舎なんでね。
好きな子の帰宅ルートが自分と被ってないのが普通なんですよ。被ってて好きだったら近所すぎてもう噂になるからほぼ告白なんです。駅までとかない。駅がすでに遠い。それで相合傘するとしたら、もう付き合ってる関係でしかありえない。
夢もロマンもラブコメもないのが田舎。
すぐ周りが付き合えって言うからね。それでとりあえず付き合うからね。すぐ別れてそのことも広まるからね。好きな子があいつとあいつとあいつと付き合ってたのを知ってるぐらいからがスタート。泣けるね。
話は逸れたけど藤原千花だ。
特訓シリーズ第一弾はとても良かったが、原作から画が面白いのでこれはこのアニメの出来ならば予想を上回るってほどじゃない。ぶっちゃけ音痴編が最大の難所だと思ってる。音。これが上手く行かなきゃ二期三期で確実にネタが転がらない事態が発生するのでまだ安心できない。
ラップが見たい! 頑張ってくれ!
で、藤原千花はこのシリーズでラブコメから脱落してる。これから繰り返される白銀のあまりの醜態を間近で見て男としての魅力を感じなくなる話の流れだ。それは当然の反応だな、と読者の多くも納得していると思う。
じゃあ、彼女の役目はなんだろう。
かぐや様に育てた男を渡す母? そりゃラブコメの登場人物としてあんまりだろうと思うが、ここまで、本誌では一応もう一区切りつくところまで話が進んできたのに藤原千花だけがどうも主軸から取り残されてる印象が拭えない。
ピアノと言う要素は残ってる。
才能があったのに距離をおいてる辺りシリアスな話になりそうなんでコメディ担当キャラとしての人気が高まれば高まるほど触れにくいのはわからんでもないけど、しかしほとんど触れてもいないのでここからまともに拾えるのかも疑問は残る。
最後までマスコットが望まれる姿なのか。
付き合ったところで終わらないラブコメなのはいいとしても、藤原千花だけ恋愛要素がなく、その意味でやや孤立した状態でどう立ち位置を定めていくのか、この作品の真価が問われるところじゃないのかな、と思ったりしてしまうのだ。
将来に向けて動くんだろうけどさ。