ゲームプレイ日記 ファークライ6 総評的なもの

都市マップ自体はよく出来てると思う。

 

ゲームプレイとの兼ね合いや、戒厳令下で人がいないという設定を含めてこんな街ありえねぇとは思わせないだけの仕上がりにはなってる。興味深かったけど、走り回るのは表通りと裏路地だけで、人の住んでた気配みたいなのはあまり感じられないし、ストーリー上で利用されるのは割と室内だったり、1人ゲリラなことで市街戦みたいな雰囲気はそこまで味わえないと思う。

 

ガチで軍隊と戦う、ってほどの規模の敵が襲ってくる場面はなかった。

 

ダニーさん一人に軍隊は動かねぇよ、というリアルではあるんだが、敵の反応自体は過去作より過敏で、さらにすぐ航空支援を頼むし、戦車も出てくるので戦闘自体は歯応えがある。というのもまぁ武器が揃うまでってところだが。

 

広すぎるオープンワールドに色々詰め込む。

 

大変なことなのは察せられるし、奇襲、奪取、検問所みたいなコピペ気味(それぞれの地形はあるからコピーではもちろんないが、やってることは同じ)なことからもわかる。まぁ序盤の新鮮さを抜けるとゲームとしてマンネリと言われればその通りだ。日本人プレイヤーからすれば完全に異国なんで観光客気分もあるが、海外じゃそこまででもないかもしれない。

とは言え、数多のビークル、数多の目的に向かって移動するだけでも楽しい。

 

ミニマップは復活したんだが、地図を見て移動する感じは過去作より強いと思う。山あり谷ありの地形をどう移動するか、途中の宝箱をどう拾っていくか、思いがけず遭遇した敵を倒すかというちまちましたところが一番楽しいような気もした。

 

主人公を強化するパークを廃止して武器の強化にウェイトを置く。

 

スプレーモ(バックパック装備)とリゾルバー(変な武器)、そしてギアを組み合わせてダニーさんの能力を変えて似たようなゲームプレイにならないようプレイヤーごとで頭を使わせる要素としようとしたのはわかる。それを押し付けはしてこないから、使い易いものを使うだけになれば退屈になってしまう。この辺は兼ね合いが難しかった要素だと思う。

 

楽しめ、というのがプレイヤーへの言葉なんだと思う。

 

楽しむために自発的になんとかしようとすれば、スナイパープレイだのステルスプレイだの動物襲撃プレイだの正面突破だのヘリ攻撃戦車攻撃と選択肢はかなりある。ただまぁ……めんどくさいのは確かだ。そして能力変更もビルドを組むと劇的にプレイが変わるというほど、ではない。控えめだ。残念ながら。

色々なイベントはあり、そこそこには楽しめる。

 

5の様な不快要素もない。劇的な名作ではないけどちゃんと遊べてちゃんと進歩しようとしてる。それがファークライ6だ。この先にもっと面白いゲーム性がある、かどうかはちょっとわからない。偉大なるマンネリになるためにはともかく面白いストーリーありきだろうと思う。その点に関して言えば、ちょっと感動に乏しかった点はあると思う。まともになろうとしすぎて狂気が不足していた感は否めない。

 

真面目な世界観で、真面目に生きてる主要人物で、真面目なゲームだった。

 

ふざけ気味の飾りつけはされてるんだけど、真面目さを壊すほどの破壊力はなかったし、その点でもっとゲーム的な面白さを求めるプレイヤーには弱く感じられたのも否めないとは思う。でも100点満点で80点ぐらいの優秀さはある。優等生だと思う。次回作があるなら自分はまた予約して買う。

 

DLCのプレイ次第ではもっと評価されるかもしれない。

透明な時点で泥ではないのでは? ……そうかもしれない。