ONE PIECE 第56話

“やなこった”を読み返しました。

 

ゼフの義足を折り頭に銃口を向け、助けたければ船を降りろと迫るギンの要求を突っぱねるサンジの話。

 

そしてオールブルーの存在が語られる回。

 

ひとつなぎの大秘宝、って言葉をそのまま受け止めると実はオールブルーは候補のひとつって感じはあるんだよね。オールブルーを実現するなにか、かもしれないけど。四つの海をひとつにするなら世界がひっくり返ると言う言葉通りかもしれない。

 

文字通り星をひっくり返す?

 

と言うか、四つの海を隔ててるものがグランドラインとレッドラインって考えるとレッドラインが沈めば実質的にはオールブルーなんじゃと思ってたりする。沈むじゃなくて浮くかもしれないけど。色んな海の色んな島々については語られてるけど、普通のレッドライン出身者みたいなのでてないの不自然だしさ? でてないよね?

 

一番でかい大陸のはずなのに情報がない。

 

こんな読み返し企画をやってるけど、ビブルカードとか設定資料集みたいなの買ってない人なんだ。本編の情報量で満足してると言うかそれ以上は作者以外のバイアス絶対かかる規模の作品だし。

 

この店は

そのクソジジイの宝だ!!!

 

一緒に働いてるコックたちからもオーナーゼフを嫌ってるとしか思われてなかったサンジってどんだけ徹底したツンデレなんだよって感じですけど、パールさんは構わず追撃。コックたちも話聞いてる場合かって状況ながら回想に突入。

 

初のロング回想。

 

クロ編までとクリーク編以降のONE PIECEの違いは章ゲストのドラマとルフィのドラマが独立してるってことだと思ってる。まぁサンジをゲストと呼ぶかは微妙なんだけど、たとえばゼフに対してルフィとのドラマはないわけで出会わなかったとしてもルフィの進路は変わらない存在なんだよね。

 

ここはたぶん試行錯誤のあるところ。

 

回想の使い方はONE PIECEにおいて重要なとこなんですが、サンジのエピソードに関してはまだそこまで自覚的じゃないのかなってところもある。本当に独立してんだよね。ゼフとサンジの繋がりってあの経験を共有した間柄しか通じてなくてルフィも察するところまではいってない。

 

後にサンジが離脱する遠因でもあるけど。

 

そこまで伏線として考えてたとは流石に思わないな。サンジとルフィの距離感の特殊性は偶然の産物だろう。このエピソードが綺麗にまとまってること自体がここの妙に察しのいいルフィによるところがあるんで、色々と連載の右往左往はあったと推察できる。

 

9年前サンジの顔が純真すぎる。

 

ジェルマの闇を抱えてはないでしょ。