ゲームプレイ日記 ゴッサム・ナイツ クリア

結局バットマンの話だったのかって?

 

まぁ……そうなってた。ネタバレを避けて説明するなら、構成上バットマンが死んで、それを四人が引き継ぐ話なので、きちんと引き継げたという正統性を語らねばならなかったということです。その意味ではまとまってるし、ちゃんと求められてたものだと思う。バットマンはカッコいいなぁって。

 

それで良かったのか?

 

そこが問題であり、メディアの評価が伸び悩んだポイントなのかもしれない。夜景の美しいゴッサムシティに、斬新ではないけど適度なボリュームのある遊びはある。問題はプレイアブルの四人が魅力的かどうかってことだ。魅力はある。あるんだけど、バットマンを上回らない、制作側も最後までそう思ってたと思う。

 

だからこそのあのエンドだ。

 

惜しいと思う。サイドキック四人が主役のゲームなんて企画が何度も通るとは思えないのに、独自性まで昇華できなかった点は残念ですらある。ただ、まぁ冒険が足りなかったのも確かだ。ハーレイ・クインミスター・フリーズクレイフェイス、マンバットと言ったヴィランが登場しても独立した話でヴィラン同士が協力したり裏切ったり、四人との絡みで変化するような様子は見れなかった。

 

あくまで原作の世界観を守った形だ。

 

梟の法廷と影の同盟の争いにしても、バットマンの方針を受け継ぐ形だし、このゲームをプレイすることで展開する新たな要素みたいなのはラストまでない。ラストであったからといってこのゲームの続編が出るとは正直、思えない。バットマンを立て過ぎたとさえ言える。

 

後ゲームプレイに関して言うなら、四人で共闘がないのもどうかと思う。

 

四人が街を歩くキービジュアルがプレイ中には存在しない。どこまでも一人(ないしはオンラインで二人)これはちょっとどうかと思う。様々な制約があるにしても画面上で一緒に戦えなくても一緒に戦ってるんだという演出はしてほしかった。ラスボスを倒して使用キャラのみのエンディングに行くからびっくりした。

 

それなら終始ひとりのバットマンでいい、ってなる。

 

良かった点は色々とあるのだ。シーンの演出、表情のつけ方、クレイフェイスの流動する泥のビジュアル、ゴッサムシティを走り回る楽しさ、スタッフロールがちゃんとプレイしたキャラクターの名シーンとしてまとまってるところも。だが、満足感としてはほどほどにとどまってる。悪くはない。バットファミリーが好きなら十分におススメできる。キャラものとしては妥当ってところだ。

 

それで十分なのかはやっぱり悩ましい。

 

バットマンの人気を引くとやっぱり売れないだろうから……来年春のスーサイド・スクワッドに期待したい。少なくとも延期してちゃんと品質管理したのがわかる程度には安定してたという点が昨今の新作ゲームとしては圧倒的に評価できるポイントではある。いやマジで感覚がおかしくなるぐらい初期バグ激しい時代過ぎるからね。

よしベヨネッタ

 

うーん! あまりにもわけがわからん!

キャラ名を考えるのが一番の苦労なんだ。