ONE PIECE 第151話

“ドラムの空”を読み返しました。

 

ごめんなさいと一言 言えたら

許してやるぞ ドルトン君

 

バカにつける薬はないと王を批判したら投獄され、嬲られ、屈辱を味わってた記憶を蘇らせるドルトン。さらっと流してるけど、結局はこの後たぶんごめんなさいしたんだろう。優秀な守備兵としての責任感がそうさせたんだろうし、そして国を捨てて逃げたことでもう自分のプライドを曲げるだけではダメだとダイナマイトを持ち出す。

 

それで倒せたかはかなり怪しいが。

 

しかし刺し違えてでも国を終わらせる決意。国に心を望む気持ちは伝わってくるし、それはこの後に登場する多くの国に対して望まれることでもある。ONE PIECEのリアリティってのは多くの場合、人間のロクでもない要素で出来上がってる。

 

ドラム王国は……は…ウギ!!

“世界政府”の加盟国だ…

いいか これは世界的大犯罪だぞ!!!

 

ルフィに対して勝ち目がないと見るや権力の後ろ盾を持ち出すワポル。実際のところ、この時点でケンカが世界をひっくり返していくことは示されてる。気に入らないヤツをぶっ飛ばす自由とはそう言うことだ、と言う割り切りを最初からしているのがジャンプマンガの系譜の中でも独自色だと思う。

 

ゴムゴムのボーガンからのバズーカ。

 

ゴムゴムを二回言うぐらい伸ばしてるおそらく最大溜めのバズーカ。これルフィは割と本気でキレてると言うか、死んでも構わないトドメだよね。ワポルがたまたま生きてたと言うだけで、島の外へは確実にぶっ飛ばす気だった。

 

何の覚悟もねェ奴が

人のドクロに手ェ出すな!!!

 

そして怒りのポイントはドクロ。麦わらの一味の旗が狙われたことは大概が介入側になってる関係上今までないんだけど、カイドウとマムを下したらもうチャレンジャーを迎え撃つ立場になると思うのでおそらくその危機を迎えて、ルフィの怒りの根本も明らかになると思う。信念の象徴ではあるけど、そこまで怒ることなのかなぁ? ってのは今読んでも思うし。

 

この後にドラムの兵の防寒具を着てたゾロに突撃するぐらい怒りが冷めやらない描写もあるし、ケンカに勝ったら割とさっぱりしてるルフィにしては根深さがある気がするんだよね。

 

ドクトリーヌ…

ドラム王国が……!!

 

この国は………

ドクロに負けたのさ

 

DってドクロのDでは? みたいなことを当時言って、それは頭悪すぎるだろみたいに言われたことがあります。うん、まぁドクロの意志って言われてもピンとは来ないよなぁ、とは思うんだけど、ドクロが信念の象徴であることと、受け継がれる意志との繋がりを考えると死者の象徴であるドクロと無関係でもないんじゃないか、と頭悪くしつこく考えたりします。

 

だれのドクロか。

 

それが海賊のマークとして定着したこの世界での理由。

 

そこにドクロの意志がある、気もする。