“ヤブ医者”を読み返しました。
手遅れだった………
ドルトンさんの心臓は もう…
止まってる!!!
割とショックな死亡確認コマがさらっと流されるぐらいには詰め込まれたエピソード。ワポルの兵たちをゾロがあっさりと斬り捨ててるけど、ウィスキーピークの賞金首より弱かったのか島を越える度に強くなってるって話なのか。
雪に埋もれてた時点で生き返るよ。
って今は少年マンガ的な無事の文脈を読み取るけど、当時ドルトンについてどう思ってたのか、当時のことが思い出せないのはここからヒルルク回想に入るし、この時点では重要キャラって意識がなかったってのもあるとは思う。ヤブ医者と言うバイアスを通してドラムの人々の変化を見るのがこの島の物語だし。
ドラム王国の国旗はどうした!?
城に戻ってきたワポルが見たのは髑髏の旗と言うことで、Dr.くれはが応対。城はヒルルクの墓に、ドラムは滅んだんだと告げる。実際のところ、ヘソ出して雪国を闊歩するのはともかく、ワポルの前に堂々と出るのは死ぬ気なのかとか考えたくもなるけど、声が悟空だからなぁ。相手ブロリーだけども。たとえば死ぬつもりもある悲壮な決意で立ってる、とは読みづらい。
ともあれルフィがワポルを見つけて即ブレット。
ここのルフィは反撃もできなかったことで相当に頭にきてて問答無用にワポルを敵としてる。細かい理由とか全くないし、ドラムの事情とかも関係なく、ただただ敵。珍しい。
で、回想。
金を盗んだ上に火をつけた男。ヒルルク。ヤブ医者以前にとんでもない悪党なんですが、そこから病人の家に乗り込み、通報しようとする病人の妻を麻酔銃で撃ち、嫌がる患者に万能薬と称したカエルのエキスを注射。しかも失敗。娘を泣かせ、窓を割って逃げる。
腕のない医者ほど怖いものはこの世にないね
お前が医者と名乗らなきゃ
ただの風邪ですんだ病人が何百人いたことか
Dr.くれはが言ってくれてますが、まぁ気持ちだけ善意の医者っていうとんでもない迷惑野郎な訳です。まぁドクトリーヌの追はぎ医者も褒められたもんしゃないんだけど、この2人の会話は互いのことを妙に理解してる風でよくわからん感じではある。ドラムと言う国にとどまる理由で繋がってんのかね?
しかしそんな男がチョッパーを救う。
人間に雪男として追われ撃たれ瀕死の状態ながら、暴れればヒルルクをボコボコ、そんな出会って4ページの名シーンここのチョッパーには可愛さなんて欠片もなく、そしておっさんの裸である。
おれは決して
お前を撃たねェ!!!!
おれの名は!!!
Dr.ヒルルク!!!
医者だ!!!!
ヒルルクがどうしようもないヤブ医者で悪党なことは否定できないけど、チョッパーの心を開いた医者であることもやはり否定できない。泣きながらパンをかじるチョッパーが医者になる理由はもうこの話で読者は納得しながら、回想はさらにつづく。